アンド・エム宮本陽/宮本章光ブログヘッダーイメージ

宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

Archives [All Entries:2620]

今日はスイーツ!

IMG_8345.jpg

今日は、お料理の撮影コースを開催。

参加なさっている方にご無理をお願いし、撮影の後にも楽しめるようスイーツをご用意いただいた。

まずは「レンズを通して切り取ったらこんな感じ!」というサンプルを一枚撮影。
私が手持ちで適当に撮ったもの。
広角系なので歪があり強調感がある。これはこれで一つの表現としては良いのかもしれないが。

お料理などの撮影は、
1.構図
2.背景
3.照明
4.露出  でほぼ決まる。

それぞれに奥深いファクターがあり、構図は撮影者のセンスに左右されるところがある。また、背景は単なる用紙の色を変えるだけで食欲が無くなって見えることも体感していただいた。
照明については、教室の窓際なので自然光のみ。(このカットでは使っていないが、参加の方の撮影時には、私がレフを入れた)

今日の午前中は小雨模様であったが、ホワイトバランスを合わせれば良いだけ。
フィルム撮影のことを考えると隔世の感がある。

露出補正は、背景紙の色や被写体の色によって+2/3から+1と1/3程度まで加えていただいた。露出補正の講義で得た知識を活用する場面である。

オリジナル画像データをPhotoshopにてほんの僅か暖色系に振り、左上で用紙の端が欠けて机が見えていた部分を修正、リサイズして完成。

大掛かりな装置は使わず、できるだけ簡易なセットでここまで出来る!
を教室では追求してみたい。

今日のお二人は、今夜はディナーの撮影をなさっているのでは...?!

なんちゃってカメラマンはやめろ!

IMG_0411.jpg

増えたね。
なんちゃって学生カメラマン。ドニーチョフォトグラファー。
それに、ビデオプロダクションごっこオヤジ。

もちろん、自分も学校卒業後は会社勤めをしていたので、一人になって事業をスタートした時点では実績ナシ。
当然、無名。(今も無名だが...)

そんな時期から少しずつ歩を進めて、お付き合いをしていただく方が増えてくる。
僅かづつでも設備は増備し、スキルを上げるべく不断の努力も忘れない。
競合先も出てくる。営業展開も並行して昼夜を問わず無心に走る。

そして非常に大切なマナーや社会常識に対する配慮。
物事に感謝する気持ちや、人の心を感じとる感性も忘れてはならない。

そんなことを蔑ろにして「私は学生で勉強中なのでタダで撮ります」というノリで撮影する一発モノの人たち。
あるいは、長かった勤めを終え「あとは趣味のビデオで楽しませてもらいますよ」と、何の苦労もなく手に入れた(であろう)高価な放送機材を業者便で送り込んで来て無報酬で収録する人たち。

こうした人たちが、同じ舞台や同じステージ、同じ場所で同じ被写体を撮影するケースが増えている。
クライアント側でも意図的に共存させようとするので話しは厄介である。
コストを下げる目的であるならば、その旨を伝えてもらえれば準備や対応の方法もあるというもの。
しかしそうした前フリが全く無く現地で、今日はよろしく。と来られると、それからの数時間は精神的に苦行を強いられる。

勉強や趣味だから、とにかく場数をこなしたい、何でも撮りたい...。
大いに結構でしょう。
でも、業者が既にいるフィールドに同居しようとするのは、非常識が過ぎやしないか?
学生ならまだしも、社会人を数十年やってきた常識のある人の行為ではないように思う。定年後に持て余した時間と財布の中身はもっと別の場所でお使いいただきたい。

結果としてのアウトプットにはハッキリと差があり足元が揺らぐものではないものの、発注主が「なんちゃってシリーズのクオリティ」で良しとする傾向があるから、話は更に厄介の度合いを深める。


私は「天に向いてツバを吐くな!」と教えられてきたし、実践してきた。
人のこころを弄ぶようなことは決してしたことはない。
人に後ろ足で砂をかけるようなことも一度たりともしたことはない。

「人のこころ」は目に見えないところで繋がっているように思う。
親身になってやれば気持ちは伝わるし、反対に隠し事をすればバレる。
が、世の中は変わってきたのかもしれない。寂しい時代になった。

今日のカットは、あるチャペル内での撮影から一枚。
通常は、チャートは画像処理後に削除するので残っていないが、これはたまたまHDD内に生き残っていた。

大変複雑なミックス光の環境では、逐一その場所場所で色あわせが必要だ。
AWBで撮って後の画像処理で色あわせをする人が多いようだが、そのやり方はミックス光下では決して合わない。
なんちゃってレベルでは懐が浅い上、色々な面で破綻する限界が低いのだが...。

パワーを戴く

P1010467.jpg

ある方から、"庭に咲き誇る150本のチューリップ"という携帯撮影の写真をお送りいただいた。

植物は不思議な力を持っている。
そのパワーを自分の携帯に貼り付けた。
ケイタイは外部との接点である。きっと新たな出会いや受注に結びつくに違いない。

以前、巨大な画像ファイルを送ってくるのはどうなの?という記事[ Link ]を書いた
それ以降、私のところには、僅か数KB程度のケイタイ撮影画像でさえ事前に送信可否の打診をされる方が増えた。

結果として大変失礼なことを強いてしまったようだが、決して強要している訳ではない。
テキトーに撮った(ように見える)巨大画像ファイルをリサイズせずそのまま無造作に添付してきたり、自分の近況ばかりを一方的に書き連ねテキストオンリーでありながらHTML形式のメールを書いてくる、など、その配慮の無さを指摘したまで。

このチューリップのかた。ご自宅の庭で150本ものお花を咲かせるには、植え付けや手入れはさぞ大変だっただろうと思われる。
そこに底知れぬチカラを感じたので、メールを確認した直後に待ちうけ画面に採用。
私もそのパワーにあやかりたいと思った。

この方は、私が撮影を生業にしていることもご存じである。
でも、ご自身で感じたそのままを撮影されお送りいただいた。
いや「お贈りいただいた」が適切だろうか。

同じように画像を添付してメールを送信して、何故こうも異なってしまうのか。
そこに想いを込めているかどうかではないだろうか。


せっかくのパワーを台無しにしないために...。
今日、あらためてその画面を撮影したいと思った。

黒ラシャ紙一枚を用意、事務作業テーブルにある卓上蛍光灯にA4コピー用紙を貼り付けた。
いつものコンデジ(Lumix)でマイナス2段露出補正。ピント位置はフォーカスロックして手前に持ってきた。手持ち3点支持。
準備から撮影まで僅か1分強。ホワイトバランスもコピー用紙で合わせた。
広角目一杯なので、遠近感が強調されこの迫力になる。
こんな撮影、ご一緒しませんか

ケイタイの機種が古いのはご愛嬌。
ご本人がこの記事をお読みになって微笑んでいらっしゃる姿が目に浮かぶ。

撮影は「美味しくそして楽しく」

IMG_6316.jpg

日本列島、多くの地域で梅雨入り。長雨の季節になった。

鍋料理は、今の季節に合わないかもしれないが、今日はお鍋の写真を一枚。
これは撮影の仕事で撮ったものではない。

でも、日常生活の中では撮影のチャンスがあらゆる所に存在する。
この日は身内だけだったので、気兼ねなく料理を楽しみながら撮影も行った。

大きな撮影照明機材は食事を楽しむには場違い。
だが、味わうだけではなくそれなりのカットも撮りたい...。

そんなときには、乾電池駆動のワイヤレススレーブストロボを携行する。
ポケットにも入るそのサイズ。こんな日の撮影には重宝するものだ。

カメラアクセサリーとして筆頭に上げられるクリップオンタイプのストロボは、カメラ位置(もしくはその近辺)からの投光しか自由度がない。
こうした正面光は、デフューザーで柔らかくしてもベタなイメージしか作り出せないのである。
だから、一度ワイヤレススレーブストロボを使ってしまうと、高価なクリップオンには戻れない。

ホワイトバランスは机の上にあった白い箸袋で調整し、あくまでも食事のペースと雰囲気を壊さない。
何より、美味しく楽しみながらの時間であるためである。

これはプライベート空間であったが、当然のことながら公共の場では周囲への配慮が必要であることは言うまでもない。
ブログに載せるために...と、あたりかまわず撮影する人が増えている。
レストランでスレーブストロボを発光させて撮影するなど問題外。
非常識な行為は慎みたい。


「美味しく楽しく」撮影するときには、色合わせや露出に神経質になることはない。
一つ、照明に気を配るだけで湯気や、脂身のエッジも表現できる。

後、この被写体は自分の食欲を満たすことになった。
EF17-40/F4L:ISO640、f4.0、1/100、WBマニュアル 、スレーブストロボ使用 3灯発光。

鍋を囲んだ団欒のテーブルも、準スタジオに早変わり!
撮影は「美味しく、そして楽しく」。
84668972
rss_logo

New Entries

Archives / Serch

Categories