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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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一枚の写真と向き合うのも楽しい

photo by AKIRA MIYAMOTO

夜の帳に煌めくイルミネーションもいいけれど。
著名スポットのライトアップもいいけれど。

何気ない風景をスマホカメラで収めてみる。
そして自分の感じたその場の空気感をPhotoshopで再現してみる。

撮って・フィルターもいいけれど。
撮ってすぐに「いいね!」集めもいいけれど。

一枚の写真に魂を込めてみる。
一枚の写真に、その時・その瞬間の自分の記憶を盛り込んでみる。

画像データを使い捨てにするのではなく、
一枚の「写真」に正面から向き合ってみる時間も楽しいよ。

ストロボやフラッシュ禁止を守る

IMG_5058s.jpg

神戸市立王子動物園のニシローランドゴリラ「サクラ」(メス・推定37歳)が12月12日に死亡。
とニュース記事。

過去から、ゴリラ舎の前にはフラッシュ発光の写真撮影は禁止といった内容の注意書きがあった。
神経質でメンタル面に影響が出ると健康を害するから。といった説明だったように思う。

こうした注意喚起の掲示があるにも関わらず、発光させて撮影する人が一定数出てくる。
もちろんそれは悪気があってのことではなく「発光停止」の操作そのものができない(設定方法を知らない)、といった状況もあると思う。

コンデジでは複雑なメニューに入らなければ発光停止できなかったり、まるでスマホ画面のように操作ボタンが一切なかったりする。しかも判り難い。
一眼レフでは、緑色四角に合わせたフルオートで撮ると、暗所では勝手にストロボが立ち上がって発光してくれる。


撮影のための操作に関して「何も考えず」ボタンを押すだけで写真が撮れる...。
といった流れが当たり前になってくると、人間は頭を使うことをしなくなる傾向があるのだろう。

暗所では撮影者自らが「発光停止」の操作をしなくては「自動で勝手に発光する」んだよ。というところまで思考が回らない。
禁止の場所ならば「自動で発光"停止"」するんだろう?それが自動じゃないの?
などどカン違いする人たちまで現れてくる。


自ら考えることを放棄した人間の将来はどうなることだろう。
たかがフラッシュ・ストロボのことで何を大袈裟な...と笑うなかれ。


王子動物園「サクラ」最後の姿になった。
この眼は何を見て何を考えていたのだろうか。


タッキー816みのおエフエム様2015年12月アーカイブ音源

【タッキー816みのおエフエム】様の番組「カメラとお散歩」。
2015年12月2日の放送についてご紹介。

今回は、
「クリスマスケーキを綺麗に撮ろう!」と題してお話しさせていただきました。

カメラとお散歩20151202

[一定期間を過ぎましたので音声ファイルは削除させていただきました]

Blog上では、スパム対策のためコメント受付を停止しています。

尚、
番組の公式Blogで丁寧にまとめて掲載いただいています。
番組Blogでは、各回ごとに内容をまとめていただいた過去全てのアーカイブもありますので是非ご覧になってください。

放送は、原則として第一水曜日の午前11時オンエア予定、サイマル放送でもお聞きいただけます(次回は1月6日の予定です)。また、番組当日の19時35分ころより再放送もあります。

画像処理の楽しい世界

photo by AKIRA MIYAMOTO

「画像処理は楽しいよ。そのプロセスを楽しみましょ。」と伝えて行きたい。

もちろん、その世界を良くご存じの諸先輩方はスルーしていただいて構わないのだが、スマホカメラスタートの人口が劇的に増えている現在、このボリュームゾーンにリーチする必要があると思う。

撮って・フィルター・SNS...。
いいね!を集めるため。といった目的が果たせるならそれで良い。という人たちはそれでいい。
いつもの但し書き。何が良いか悪いか、ではない。

だが、限られた種類のフィルター・エフェクトに「自分のとっておきの一枚」を押し込む。
その時点で限られたテイスト、画一的な印象の檻の中に「自分のとっておきの一枚」を閉じ込めてしまう。

一枚の写真には、撮影者の意図と想いが込められているはずだ。
それを単なる画像データとして扱い、使い捨てにする。そして更には檻の中に閉じ込めてしまう。


構図の変化や光線状況、色彩感を感じながら撮ると、撮影はもっともっと楽しくなる。
そして、それを自分が感じたようにより印象的に・魅力的に仕上げて行くプロセスは更に楽しい。

もう、後処理が邪道などという時代ではないし、その処理を経ることでようやく「カメラが作った半製品がとっておきのあなたの作品」になる。

画像処理も大きな楽しみの一つ

photo by AKIRA MIYAMOTO

「画像処理」と聞くと、何だか難しそう。といった声が返ってくることが多い。
でも、スマホカメラのフィルターは無条件にそして無意識に掛けている人たち...。

そのフィルターは作品構築に際し必要がないであろうことが多く、且つ元に戻すのは難しいレベルのデータ破壊がなされるものであっても「それしか知らないし、それ以上面倒なことはしたくない。」と。

階調と色についてほんの少し知るだけで、そして高価なソフトを購入せずともOSがデフォルトで備えるレタッチソフトをほんの少し操作するだけで、まさにスマホカメラのエフェクトの感覚で「更に魅力的な」結果を得ることができる。

こうした事実を知らず、面倒なことはしたくない。と仰る。
撮影時点でのちょっとした楽しさを知って欲しい、もっともっと世界が広がるよ。
とお伝えしてきた。
だが、これからは画像処理部分にも限りなく広がる楽しさがある。といったことを伝える必要があるように感じている。

それは、用意されたプリセットフィルターに自分の感性を押し込むこととは桁違いに大きく広く、楽しい世界だと。

入門グレード一眼レフに未来はあるか

photo by AKIRA MIYAMOTO

いつでもどこでも手軽に撮影...。
といったスタイルが普及したのは、スマホカメラの影響が大きいという点に間違いはないだろう。

いまここで考えてみたいのはエントリーグレードの一眼レフの弱さについて。
例えば夜間の撮影。

「こんな暗い場所だと三脚持ってなけりゃ手持ちでは満足に撮れないよ。」
それはスローシャッターに起因するブレ。手持ちではブレブレの写真しか残らないよね。
といった経験則を知らず、スマホから一眼レフの世界に入ってきた人たちが手に取ることの多いビギナークラスの一眼レフ。

過去から「1/レンズ焦点距離(焦点距離ぶんの1秒)」が手ブレによる失敗が目立たない限界。などと言われてきた。
この画像は、iPhone5sによる撮影だが、ISO250、f2.2、1/15秒、29mm(35mm換算)。

これがミラーを備えた従来からの一眼レフであったなら、
ファインダーを覗いた時点で撮影情報から「手ブレ補正がないレンズだとこれはブレるな。大きく使わない限りは目立たないかもしれないけれど...。」
といった判断をする。しかし、これはビギナーには難しい。
また、そもそも29mmでf2前後の絞り。といった条件は、汎用ズーム(購入時にセットで付いてくるキットレンズ)では実現しない。

ある程度カメラに親しんだ層は、こうしたリスクと結果を自身の経験に刻んでいるだろうが一眼レフビギナーには厳しい。
もっとも、手ブレ補正機能が備わっているモデルでは問題が大きくならない可能性はある。


逆説的だが、上記のような悪条件でもスマホカメラは種々対策や設定変更をしない前提である限り、結果としてでっかい一眼レフよりも望ましい結果をもたらす。

購入のご相談を受けることが圧倒的に多い「エントリーグレードの一眼レフと暗いキットレンズ」は、現在のレンズ性能と販売スタイルが継続される限り未来は暗いように感じる。

毎年この時期に出会う銀杏

photo by AKIRA MIYAMOTO

師走。
この時期になると、なぜか語り始めるイチョウの樹。
毎月、同じ場所で同じ姿を眺めているにも関わらず、師走になってから突然アピールし始める...。

これは光線(太陽の位置)によるところが大きいように思う。

明るさを少し暗めに落としてみる。
光を感じながら撮ってみると、不思議な表情を見せる被写体。

スマホカメラを向けて間髪を入れずにシャッターボタンタップ...。
楽しみは、そのあとのフィルターとSNS...。もいいけれど。

僅かな時間で良い。
ほんの数秒でいい。
映し出されたスマホ画面と対話してみるのも楽しみのひとつだと思う。


触れば触るほど劣化する

photo by AKIRA MIYAMOTO

濃い味付けに慣れた平成の世。

本来あり得ない色彩感のポスター、パンフレットが溢れる。
鮮やかで人目をひくことが大命題。

他方、データとして見ると、明らかに破綻していたり酷いbandingが出ていることも。
しかし、アイキャッチの目的を果たせればそれで良いのだろう。
(この画像もかなり酷い綻びが表面化している)

似たような事例。
制作の現場においても、編集者やマネージャーが抽象的すぎる指示を出す。
「もっと活き活き感が出せないか?」
「更にイマドキ風のイメージが欲しい...。」

責任者がOKを出すことが大命題。
でなきゃ、進行がストップするから...。


いずれの事例でも共通すること。それは、
「触れば触るほどに劣化し、本来の目的から遠く離れ出口の見えない迷路に入り込む」ことが多い点。かもしれない。


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