触れば触るほど劣化する

濃い味付けに慣れた平成の世。
本来あり得ない色彩感のポスター、パンフレットが溢れる。
鮮やかで人目をひくことが大命題。
他方、データとして見ると、明らかに破綻していたり酷いbandingが出ていることも。
しかし、アイキャッチの目的を果たせればそれで良いのだろう。
(この画像もかなり酷い綻びが表面化している)
似たような事例。
制作の現場においても、編集者やマネージャーが抽象的すぎる指示を出す。
「もっと活き活き感が出せないか?」
「更にイマドキ風のイメージが欲しい...。」
責任者がOKを出すことが大命題。
でなきゃ、進行がストップするから...。
いずれの事例でも共通すること。それは、
「触れば触るほどに劣化し、本来の目的から遠く離れ出口の見えない迷路に入り込む」ことが多い点。かもしれない。
2015/12/01(Tue) 21:00:22 | Img Processing