エフェクト遊びはもうそろそろ...。

このBlogでも過去から何度か書いてきたが、「エフェクト遊び」には疑問符が5つも並ぶ。
広い意味での画像処理は大いに歓迎するし、Photoshopによる画像処理は撮影とセットで考える時代で既に当たり前。何より、ここに掲載している画像もPhotoshopを経由していない画像は無いといってよい。
ソーシャルメディアの発達とともに、プリセットで用意されたエフェクトを盲目的に適用し、そのままwebにアップするのが一つの潮流となった。
確かに「撮って出し」とは違い、おっ、と思わせるインパクトの強いものが多いのは確かだ。
しかし、オリジナルをダメにしていることに気づいていない人の多いこと。エフェクト遊びでもセンスがモノをいう。
先般のカルチャーのクラスでは、流し撮りを取り上げた。
アタマで理解しても、全く経験の無い方にとっては「これだ!」「ハマった!」という絵はなかなか手に入らない。何度か試行錯誤するうちに手応えを得てコツを掴む。
そのプロセスと達成感こそが撮影技法を学び会得する醍醐味であるはずだ。
それなのに、動いていない被写体でも背景が流れたように加工するエフェクト・アプリが注目されているらしい。勿論「アプリを操作して効果的なアウトプット作り出す楽しさ」があるのは確かだし、それをエンジョイするのは自由だ。
リアルフィールドでの操作やテクニックが至上などと言うつもりはないし、技術革新・開発を否定するつもりなど毛頭ない。
画面操作をして結果を導き出す部分を楽しむのであれば、それはPhotoshopの世界で、一からパラメータを触って結果を作り上げるところに力を注いでみても良いのではないのだろうか。
今の時代、PC画面だけでなく、スマホ画面の中でもPhotoshopを活用できる。
数日前、或る方から「先生の言う通りでした。もうエフェクトはちょっと疲れたんで。」とメッセージをいただいた。
スマホでPhotoshop。
一緒に勉強する機会。準備に取りかかっています。
「お仕着せのエフェクト遊び」。もうそろそろ....。
公開講座「鉄道写真を撮ろう!」を開催して

少し時間が経ちましたが、神戸新聞文化センター新長田KCC様での公開講座「鉄道写真を撮ろう!」を2回コースで開催させていたきました。
初回は基本事項を教室内でお伝えし、2回目は実地に撮影。という段取りでしたが、2回目の実施日はあいにくの空模様。開始30分ほどで小雨に見舞われることに...。
不完全燃焼のまま終わる形になり申し訳ありませんでした。
動きものの撮影にご経験が豊富な方、そうでない方、と、それぞれポイントとなる方法も異なり十分な時間が取れなかったことが悔やまれます。
今後に繋げるために、同一の日に2回分(講習と実地撮影)を行うことでスケジュール調整のハードルを下げる、周囲の風景を含めて撮影できるような内容と場所で行う。
といった感じで秋口に再度実施しようと考えていますので、今回ご参加いただけなかった方はご検討ください。
撮影成果も必要と思いましたので、皆さんに少し失礼し私自身の撮影も行いました。
掲載いたします。exifは残していないので以下転載。
●ISO 320
●f5.6 1/200
●EF300mm/F4L EOS40D 手持撮影
●Photoshop LightRoom4 にてRAW現像
20年ほど前のIS 無し300/f4レンズを引っ張り出し、シャッターレリーズが言う事を聞かない引退させた40Dボディでは実戦投入できませんが、授業の説明補助としてはOKでした。
水泳や自転車と同じでしょうか、一度身に付いたものは忘れないようです。
自分の目で撮る

鉄道写真を撮ろう!を開講したので、少し鉄づいているかもしれない。
標題の「自分の目で撮る」。
光学ファインダー(ミラー、ペンタプリズム等、光学系のみの反射・屈折により肉眼でリアルタイムに像を確認できるもの)を備えているのは、従来からの「ミラーあり」の一眼レフしかないため(学術分類や二眼はどうなる?という論議はここでは省略)、こうした構造を持たない他のカメラを使う限りは、自分の目で直接被写体を見ることはない。
コンパクトデジカメもスマホカメラも、そしてEVFをファインダーとして備えるカメラも、すべてレンズからセンサーに届いた光を一旦信号に変換した後、再びモニターに表示しているので、僅少とはいえタイムラグ(遅延)が発生してしまう。
このモニター表示された像を見ながら撮影している限り、早い動きを伴った被写体は狙った瞬間を捉えることが難しい。上記タイムラグのため、モニター表示された時点では実際にはすでにもう少し時間が先に流れている訳である。
だから光学ファインダーを備えたカメラじゃないとダメ、と短絡的な結論を導くのが本題ではないので、ここでは「自分の目で撮る」ということを考えたい。
タイムラグがない「実際の被写体」を「自分の目で」見てタイミングを図る。といった方法も存在する。
当然シャッターレリーズのタイムラグもあるし、さらにシビアな追求をするなら、コンデジやスマホの画面を見ていないので構図も微妙にズレるだろう。しかしそれらの誤差は、モニターのタイムラグを補って余りあるのではないだろうか。
走り去る車両をiPhone5カメラ(Camera+)で狙った。実際にはあと少し左右方向の余裕がある。が、その左右部分は2:3の構図に仕上げる段階で切り落とした。
モニター表示の絵を見るのではなく、実際の被写体を見る。
動きものの歩留まりが少しは上がるのではないだろうか。
撮影をもっともっと楽しみたいものだ。
イベントセミナーのご案内(2013 Spring-vol.2)

(新聞折り込みイメージで失礼いたします)
今回はイベントではなく、カルチャーでの公開講座のお知らせ。
カルチャーでは、ありそうで無かったクラスではないでしょうか。
詳細・お問い合わせは、
神戸新聞文化センター(kcc)様の「新長田教室/公開講座」にて。
電話お問い合わせ: 新長田KCC: 078‐611‐1118
尚、
最小催行人数に満たない場合は開講しない場合があります。
あるいは、定員超過の場合は受付停止することもあります。
せっかくのデジタル一眼レフ。鉄道という被写体も狙ってみませんか。
お申し込みは、明日4月2日(火)までです。ご検討いただいている方はお急ぎください。