画像処理の食わず嫌い

オジさまたちが撮って出し至上かレタッチ最高か...なディベートに明け暮れている間に、若者たちはフィルム回帰しはじめた。
なるほど、スマホ内での強すぎるコントラストと色カブリのフィルターに慣れた人たちには、フィルムのテイストが同一ベクトル上にあるのだろう。そもそも、エフェクトやフィルターがSNS上に投入されたのは、フィルムライクな世界を再現しようとした黎明期のクリエイターの思いや意図がそこに存在していたはず。
フィルムへの関心の高さは、その一つの回答なのかもしれない。
だが、時代はもうひとつの大きな流れを作り上げつつある。
「狭い」階調表現空間に、より肉眼のイメージに近づけた「広く豊富な」階調を残すこと。
狭小センサーは自然界の広すぎる階調を物理的に残せない以上、画像処理でそのイメージに近づける必要がある。食わず嫌いはもうそろそろ卒業しても良い頃ではなかろうか。
2017/04/14(Fri) 11:58:11 | Img Processing