肩幅の感覚

クルマの運転免許を取得するために初めて運転席に座ると「車幅や前後長」の感覚が、身体一つの感覚とは大きく異る、といった驚きがあった。
昭和の高度成長期に小学生時代を過ごした人間としては、隣家との隙間のブロック塀で衣服を擦りながら走り回り、自分の肩幅の感覚を得てきた。
通り抜けられるかどうかの狭い場所も、肩幅と胸厚の感覚が役に立った。
広角と標準域の2つのレンズを持つと、広角焦点域オンリーのスマホカメラの画角がどれほど広過ぎたか?という点で似たような驚きがあるはずなのだが、この点に言及する声をほとんど見かけない。
なるほど、他人の家の隙間で鬼ごっこをする子がいないこの時代には、肩幅の感覚は無いのかもしれない。
2017/05/28(Sun) 17:53:02 | lens