ハヤリだから?

「シャドウを潰し、ハイライトを飛ばす。」
暗い部分は何もデータが存在しないレベルにまで潰してしまい、明るい部分にも同じくデータが存在していない...。
ヒストグラムを見ると、見事なまでに中間部にデータが存在せず両端に角が立っている状態。
なぜあなたはそんな処理をするのか?と問えば、
なんとなく今の流行りだから?
と、回答自体に自信がない様子。
こうして、平成のある一定の時期だけ奇妙な写真がアーカイブされてゆく。
こんな話もある。
「アナログレコードから音楽CDに移行し始めた時代、その後しばらくは、貴重な演奏記録がCDフォーマット以上のクオリティでは保存されていない。」
デジタル化した時点で、さらに高精細、より高解像度で記録を残す重要性に意識が至らなかった。ということらしい。
ハイレゾを語る2016年に生きる我々は、より高解像度、より高ダイナミックレンジなアーカイブを残す重要性を認識している。
私たちには、過去から脈々と刻み続ける歴史の一部を担い、この時代を記録し残す責務があるはずだ。
こうして、平成のある一定の時期だけ奇妙な写真がアーカイブされてしまった。
と後世の人は語るのかもしれない。
2016/10/03(Mon) 15:03:20 | Img Processing