自分の記憶に近づける

「画像処理の重要性は判ったけれど、何をどうしたら良いのか?」
こうした声が増えている。
一つの解は「自分の記憶」に近づける。といった方向性を追求してみること。
撮影してみても、思ったほど綺麗に写らない。
と仰る。
ならば「思った」のは「どのような色で、どのような明るさで、どのような階調」を持っていた被写体だったろうか?
その印象に近づけて行く。
多くの場合、カメラがデフォルトで備えるコントラストは高めで明暗差が強い傾向にある。
これは、パッと見の印象でインパクトが強くメリハリを感じるような味付けにしているため。
また、一次直線的に露出と階調が変化する。
画像処理時点で、安易に露光量だけを触ると、ハイライトは直ぐに飛ぶしシャドウは潰れたかのように沈む。
結果として、カメラが記録してくれたデータをいとも簡単に無くしてしまう。
ピアノの胴はしっかりと締まった黒を維持しながら、ロゴは煌びやかに。
アール部分のハイライトは飛んでも良いが、装花のハイライトは飛ばさない。
背景のブルーの深さはどうだった?
と、自分の記憶を元に仕上げたい最終イメージに近づける。
思ったほど綺麗に撮れない。
と仰る、その「思った」部分を言葉にしてみる。
そこから必要なプロセスが見えてくる。
そして、処理を経て望む結果を手に入れる。その楽しさを味わいたい。
2015/11/26(Thu) 20:00:03 | Img Processing