人と違う絵

ロープウエイの駅舎である。
上空には、ちょうど半月になった上弦の月明かりが灯る。
「こんなとこで構えて、なに撮んねん!」
と、山頂からの市街地夜景を撮り終えて降りてきたであろう”カメラオヤジ”達が大声で叫ぶ。
(このような奇妙なところで、どれほどの写真が撮れるのか?
自分達の方が、よほど価値のある写真を撮ってきたんだぞ!と、言わんばかり...)
寂しい言葉...。
確かに市街地の夜景は綺麗。
でも、もう数十年も見てきたし何度も撮ってきた。
それにこれは「お仕事撮影」。
人とは違う絵が求められている。
今日はあんた達とは違う絵を切り取りたかったんだよ。
「自己中」という言葉は、10代や20代の若者に対してではなく、こんなオヤジ達の為にあるのかもしれない。
こうした人たちに限って、海外の空港で群れをなして日本のネガティブイメージを撒き散らす。
カメラや写真を純粋に楽しむ。そして自分のセンスを磨く。仕事として確立する...。
私は、どんなに間違ってもあんた達のようなオヤジにはならない!
2007/03/28(Wed) 11:13:22 | photo blog