露出補正は魔法?

露出補正を適切に行うことができれば、写真の印象が大きく変わる。
特に、暗くなりがちなシーンではプラス補正が有効だ。
その露出補正に関して、ある方のメールの中に不思議な一文が...。
「露出補正をプラスにすれば、その明るさはどこから来るのですか?」
なるほど...。
どこからともなく明るさが増してくる...。どこから湧いてくるのか?
まるで魔法!のような話。
プラス補正する、ということは、絞りが更に開くか、シャッター速度が更に遅くなっているか、あるいはISO感度が上がっているか、いずれかのファクターで光の量を増やさなければ、光は魔法のように湧いて来ない訳で...。
補正という言葉が使われるのは、AE(オート露出)でカメラが自動的に明るさを設定してくれるということが大前提にある。
その明るさに対し、意図的にプラス(あるいはマイナス)するから補正と呼ぶ。
AEがない時代には、露出計で明るさを測って、その明るさに合うように絞りとシャッター速度を自分で設定していた。
適正とされる露出値に合わせるのではなく、多めに露出を与えればプラスだし、少なめに与えればマイナスだった。
そのさじ加減は、絞りとシャッターの組み合わせを自分自身で変更することで行っていた。
だが、何もしなくても適正(とされる)露出値が勝手に設定されるようになると、プラス補正は、どこからともなく明るさが湧いてくる...という感覚になるのも無理はないのかもしれない。
結論は、このように返信させていただいた。
「プラス補正した段階で、恐らくシャッター速度が遅くなっていると思います。さらにブレないように心がけて撮るのがいいと思いますよ。
補正は光が沸いてくるのではなく、シャッター速度を遅くすることで光の量を増やしているはずですから。」
今日の一枚は、サロンの窓際での一枚。
AEをベースにして(絞り優先AEモード:Av)プラス補正を行っている。
なるほどイメージが変わる訳で、これは魔法かもしれない!?
2009/06/04(Thu) 17:34:11 | Exposure
Re2:露出補正は魔法?
rb4さまコメント有難うございます。
お役に立てて幸いです。
最近はこうした記事を書くことが多くなりました。
本当に色々な方からお問い合わせを受けますが、匿名でしかも面識もない方でも、ご返事させていただくように心がけています。
そうした質問に対する答えになるような、アーカイブ的な場所としても活用いただければ、と思っています。