人との接点こそ宝物

先日ある方とお会いする機会があった。
そして、この画像はその日の夜に届いたメール。
この方は、私の撮影写真を大変気に入っていただいた上、作品としてご購入いただくことになった。
もう7,8年前に撮影したカットで、当時はこんな日が来るであろうことを想像すらしていなかったのだが、半切にまで伸ばしたその写真は、額縁の中で生き続けてくれることだろう。
当時の撮影はまだポジであった。
LBフィルターで色を作り、シャッター速度を稼ぐためにISO400のポジで撮影したそのカットは、いかにも高感度!といわんばかりの粒子が見える。
デジタルへ完全移行すると共にこの粒状感(高感度カラーノイズとはまた異なる)を感じることが無くなった今、出来上がった紙焼きを眺めて、改めて時の流れを感じた。
そのプリント。
私は、直接お会いして手渡しすることにこだわった。
一通のメールからのご縁。
ご多忙のところ調整をつけていただき、約2時間強に渡り有意義な時間を過ごすことができた。
会話の中で拝見した、この方の撮影作品は、ご自身の感性で自由に撮影されており大変素晴らしいものだった。
とかく機材フェチになりがちで、理屈や理論ばかりが先行するような趣味の写真撮影。そして皆が評論家になってしまう写真趣味...。
そんな世界とは無縁の感性に感動した。
私は、自分が追求しようとしている感覚と同じ波長をその作品に見たように感じた。
そして、私から連絡させていただく前に、非常に丁寧なメールによるご挨拶。
こうした方とは、長くお付き合いさせていただきたい。
人との接点こそ宝物。と感じる瞬間である。
2008/04/29(Tue) 18:10:53 | others