黄金色の実りに感謝する

稲の原産地がどこであるか。
米を食する歴史がどのように変遷してきたのか。
こうした歴史や背景を知らずとも、口にするその味に納得し大きな満足感を得られるのは、この国においてほぼ万人に共通する感覚に違いありません。
幼少の頃には、一粒残さず綺麗に食することを学んだことでしょう。
それは、もったいないから...という言葉で伝えられたかもしれませんが、その根本は「いただく生命」に対し感謝するという心得ではなかったでしょうか。
「冷やご飯は食べないで」
と、幼少のわたしに語った祖母の言葉には、そのお米に対する感謝の気持ちを表現したものでした。
お米という命に対し、冷やご飯という冷たい状態ではなく暖かい状態だからこそ最高の味とコンディションでいだだくことができる。それは、感謝の心を最大限に伝えるために必要な心構えと行動ですよ。という意味がありました。
冷たくなったご飯では、稲という植物の命を最高の状態でいただくことができないでしょう。
だから、冷えたのであれば温めて、稲の命であるお米に感謝していただきましょうね。と。
同時に、
それはお米だけにとどまらず、食べ物を口にすること、すなわちそれはすべて何らかの命をいただいているのですよ。といった意味も含まれていました。
すべてのものに感謝する。とは、このように、50年以上も前にこの国の先人は当たり前のように語り継いでいました。
物質社会・貨幣経済が求める右肩上がりの数字を追い続ける社会は終わったのです。
いま一度、新たな心の時代を歩むために必要な心得を、しっかりと見直す時期を迎えています。
併せて、常に強力な導きのエネルギーを送り続ける諸先輩方・高次存在への感謝の言葉も忘れぬように。
ありがとうございます。感謝しています。
【冷やご飯は食べないで】note.com サテライト記事
大正生まれの祖母(96歳で他界)が、50年以上前に語った言葉。
まだ小さかった私に、丁寧に教えてくれた言葉の数々...。
今の時代にこそ、こうした先人の言葉を活かしたい。
50余年昔の記憶を辿りながら綴ります。
2021/10/03(Sun) 20:29:02 | New Age