購入されますか?見送りますか?

毎年、このシーズンになるとメールをいただく方がある。
「今回は購入されますか?見送りますか?」と。
iPhoneの新型が発表されるとスグに予約をなさっている方である。
いや、私は周回遅れ(一年遅れで前モデルのUsed品を入れ替えている)ですから...。
と、こちらも毎年、定型文のコピペのようにご返事をお返しする。
何か不思議な感覚。
七夕のごとく一年に一度だけ、決まった話題でコミュニケーション。
内容も毎年ほぼ同じ。
だが、今回は周回遅れも無いかもしれない。
個人的には、2018年モデル(iPhoneXs、iPhoneXs Max)は、ちと価格が上がりすぎたように感じている。
もちろん、その中には、プロセッサやディスプレイ、OSや処理プロセス開発費用、あるいはストレージ容量の拡大や、その他さまざまな進化・更新に対するノウハウがコストとして織り込まれていることは理解している。
そして、企業が永続的に発展するためには、より大きな利潤確保による先行投資が必要であることは、私自身、常々発言してきている。無料はダメだ、と。
iPhoneに関し自分の利用環境を見た場合、
表示画面に究極を求めるよりも、そして、処理速度やアルゴリズムの優秀さに求めるよりも、
カメラに対するウエイトが極めて高いため、その部分に限り旧モデルよりも特段の高度・高性能化が実現するならば、コストとのバランスを考えるテーブルに初めて乗ることになる。
例えてみると、
通勤や営業に使用するクルマに対し、牛12頭分の本革を使用したシートは不要だし、世界最高のAIを盛り込んだナビゲート機能も、サスペンションコントロールも必要ない。
ただ一つ望むものは、燃費の良さが世界最高であればそれでいい。
といった感覚だろうか。
すべてが最高...というパッケージングコンセプトは素晴らしいと思うが、もうそろそろその思想への追随から離脱する者も出てくるのではないだろうか。
代価の上限に対し、どこまで付いて来れるのか?
といった「人体実験」を、日本人に対して行っているような感覚を受けるのは私たけではないはずだ。
Appleはマーケティングの面でも実に巧い。
2018/09/16(Sun) 11:29:51 | Smartphone Camera