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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

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オフセット印刷で再現しにくい色

花ほたるイメージ
黄色は赤色ほどではないものの、色飽和を起こしやすいと言われる。
飽和しているように見える部分があるが、ヒストグラムの右側には、まだある程度の余裕がある。

画像処理にある程度慣れてくると、このような黄色や赤色の飽和に関しては注意を払うようになると思われる。ところが、印刷データ作成となると途端に違う部分にも意識を巡らせる必要が出てくる。
オフセット印刷では緑系が特に難しいと感じることが多い。

オフセット印刷での緑色は、Cyan(藍)とYellow(黄)の掛け合わせで表現する上、その濃度の具合は網点(ルーペで拡大すると細かい点の掛け合わせで印刷されていることが判る)で構成されるので、シビアな緑色を再現するのはかなり難しい。

Photoshopには、こうしたオフセット印刷で印刷再現できない部分を表示してくれる機能がある。
ある程度アプリケーションに慣れていらっしゃる方でもあまりご存じないケースが多いようだ。

印刷に使う前提であるなら、Photoshopが備える「色域外警告」機能を利用し、データ確定の前に再現できない部分を確認しておくプロセスも行なってみたい。もちろん、オフセット印刷に使わないなら必要ない。
PhotoshopCCの場合は、「表示」--「色域外警告」で、該当部分がグレーに塗りつぶされて確認できる。もう一度「色域外警告」をクリックすると解除される。

ちなみにこの画像では、茎の緑色系の部分は軒並み色域外警告の範囲に該当した。飽和?と感じた黄色の部分には表示されなかった。
オフセット印刷で用いられるCMYKの表現は、広い色域の再現は難しい。
これは、RGBベースで写真素材や印刷素材を提供なさっている方にとっては重要な要素であるにも関わらず、ほとんど語られない。
2018/04/22(Sun) 12:14:41 | Img Processing

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