縦で撮る?本当にいい?

縦長動画が急増している。
数年前には、「縦長の映像なんてけしからん!」といったテレビ系の人たちが多かった。
近年は、「縦を拒否するアタマの硬い人は時代の流れに追いてかれるよ!」といった声も多数見かける。
でも、海外をはじめ第一線のクリエイターは、何も言わず「伝えたいことが伝わる最も適したフォーマット」を選んで作品を創る。
そう、ここが大切なんだと思う。
いまだに「横で撮れよ!」しか言わない人は、どこか野良犬がやかましく吠える姿に見えてくる。
私はラジオ放送の番組内でも、もう相当回数「縦でも横でも、どちらで撮るのも良いけれど、そこに意図がある?」と、お伝えしてきた。
最終的に縦で見て欲しい。あるいは縦の環境でしか鑑賞しないんだから。
といった場合は、むしろ縦が望ましい。
だが、そうではないならば、横だと。
セミナーや講演などで多くの方々と接する機会が多いが、その会場でこのようなご質問をする。
「動画撮影時に、縦で撮るか横で撮るか意識なさっていますか?」と。
すると、驚きの回答が出る。
過半数の方々は「そんなことを意識したことがない」とお答えになる。
確かに、iPhoneの動画撮影画面も「文字はすべて縦で構えた状態で読める」。
過去に、横に構えてください...といった注意喚起が出るAndroidスマホもあったような記憶もあるが...。
面倒なことを考える。のではなく、自分表現したい形がどちらなのか?
こうした部分を考えることも楽しみの一つだと思う。
2017/06/23(Fri) 12:23:11 | Composition