構図はカメラが決めるもの?

撮影道具としてのカメラは、メカニカルな部分においてはフィルム時代に既に完成されていた。
記録部分がデジタル化することにより、その技術の恩恵を受ける範囲は記録に関わる部分をはるかに超えさまざまな部分に及びはじめた。
構図を自動で決める、といった技術も一時注目されたようだが、その後はあまり聞こえてこない。
構図こそ撮影者が決めたい部分であるはずで、ここは何としても守りたい。
カメラを構え、ファインダーを覗き(あるいはモニターを見て)シャッターを切る。
この一連のアクションに撮影の楽しさがあるわけで、機器や設定、環境等の各種条件が等しけば、構図にのみ撮影者のキャラクターが滲み出る。
縦横のバリエーションを放棄した(スクエアに押し込まれた)人たちも、再び縦も横もある世界に戻りつつある。
全国的にも珍しいと言われるS字橋を流れるようにフレーミング。
構図を決める楽しさまで放棄せず撮影を楽しみたい。
2015/10/24(Sat) 20:00:26 | Composition