ホワイトバランスにも感性を

アンバー系の電球色については、好き嫌いが大きく分かれることが多い。
「その場の雰囲気を語る」--> 電球色肯定派
「料理の色彩感が台無し」--> 電球色否定派
といった意見が多いように感じる。
カメラのAuto White Balance のまま撮影すると、電球照明下では、その色合いを残す方向で撮影されることがほとんどだろう。これは前者の意見を重視しているものと考えられる。
似たようなシーンとして「夕焼け空」を考えてみる。
夕焼け空はその赤黄色い雰囲気にこそ意味があるため、ニュートラルグレイに調整してしまうと臨場感・空気感はまったく台無しになる。
他方、
フレンチの食材やソースの色彩感、クロスの色、食器の質感...。
これらは、電球色が乗ってしまうと台無しになる。
デジタルデータ(RAW)では、White Balanceの後調整にかなりの自由度があるため、自分の意図する結果を導きやすい。
何が正しいか、何が良いか...。といった答えは撮影者のみが持っている。
チープなフィルターやエフェクトで自分自身の色彩感覚を台無しにしないことだ。
2015/10/21(Wed) 20:00:26 | Img Processing