露出を調整する楽しみ

日常、被写体となる撮影対象は(自ら光を放っているものを除き)外光によって照らされ、被写体がその光を反射することによりカメラの露出値が認識・決定される。
既にご存じのことばかりだと思うが、
白いものは反射率が高く、黒いものは反射率が低い。
同じように、赤色系の被写体は低く、黄色系の被写体は高い。
近年のカメラは、こうした色の情報を加味し露出を決める非常に優秀なシステムになった。
だが、やはり反射率の低い被写体は明るめに、高い被写体は暗めに写る傾向は残されている。
メーカーによると、それは撮影者が道具として扱う感覚を優先するため一部意図的に残している、ということらしい。
「色による露出値の差」を、一切、撮影者に配慮することなく補正し、撮影者の意図が介在する余地を残さない(調整できないという意味ではない)といった方向性は、既にスマホカメラで実装されている。
これが「撮影者が何も考えず(露出について考えなく)」とも、どのような条件でもキレイに撮れる、という結果に結び付く。
写真趣味はこのような露出だとか、絞りだとか...、を自分で調整し、意図した結果を導くことが楽しみの一つであったのだが...。
2015/10/03(Sat) 15:03:01 | Exposure