25年前のポジをイメージしてみた

25年ほど前に、RHP(Provia400)で撮影したポジが現存していたら、恐らくこのような雰囲気になっているのではないだろうか。
実際には、これは僅か一ヶ月ほど前のデジタル撮影であり、Photoshopにてかなり画像を触っている。
流行?のプリセットエフェクトの中には、アンティーク風だとか、レトロ風といった表現が用意されているようだが、過剰にシアンが被ったりコントラスト表現が違いすぎ、大きな違和感を感じる。
ここでいつも書いているように、どのように遊ぶのかは自由だ。また、何も否定できないしするつもりもない。
ただ、プリセットとして用意されているフィルターの出来が悪いと感じることが多く、そのようなレベルの味付けで素材をダメにしてしまうのが残念でならない。
多くの方は「私の力作を見て!」という意識でwebに公開されているはずなのに、加工でオリジナルをダメにしている。
いつものようにお料理で例えるなら、せっかく素材にこだわり、空輸してまで手に入れた食材をいい加減に調理し、安易に量販レベルのソース漬けにしてしまっている。
調理に携わったシェフ本人は、どう?凄いでしょ私の味付け!、という感じで公開されているが、とてもいただけない仕上がりと言わざるを得ない。
経年変化・劣化によってどのようにカラーバランスが崩れ、どの部分にアンティーク感が出ているのかを知れば、出来の悪いフィルターはとても使えないと思う。
いや、実際に細かいパラメータなんて判らないからプリセットで我慢している、という意見もあるかもしれない。でもソース漬けにした時点で結果は同じになっている。
「裸の王様」の話では誰も指摘しないから気づかなかった、というオチだが、エフェクト遊びも似ているのかもしれない。
2013/06/28(Fri) 11:45:29 | Img Processing