「鼻デカ犬風写真」は大胆に楽しみたい

「鼻デカ犬風写真」(はなでかいぬふうしゃしん)などという呼び名は本来どこにも無いはずだが、教室で判りやすく伝えるために使っていると言葉に対する違和感がなくなってきたかもしれない。
それは、カレンダーなどでお馴染みの極端に近づいて広角で撮った写真のこと。近い部分が極端に強調されるため、形状が歪み特殊効果を生み出す。
コンデジもケイタイ・スマホもレンズの設計がどんどん広角側に進んで行くので、広角撮影がデフォルトになってしまう。
そして、それで撮影した写真がwebに溢れる。猫も杓子も「鼻デカ犬風写真」。
中途半端な鼻デカ犬風なので、見る側も撮る側も徐々に麻痺してしまう。
これってどうなん? という感じ。
なるほど世の流れということなのだろう。
こういった効果は極端な違和感があるからこそ表現として使うものだと思う。
中途半端な「鼻デカ犬風」ではなく17mm端で限界まで寄って撮ってみるカルチャーの授業より。
2012/02/14(Tue) 17:37:16 | lens