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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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不自由を楽しむ空間

鼻デカ風に手前が強調された写真.jpg

前回記事の続き。
「鼻デカ料理」ではなくって「鼻デカ犬」風に手前が極端に強調されたイメージで撮影された料理写真のことを書いた。
今回、そうした写真を撮る機会があった。

一応、水面(珈琲面)に映った向こう側のランプをポイントにしている。
というか、所有のコンデジの設計では、珈琲カップにピントを持って来ようとしてもこの距離ではフォーカス守備範囲を超えてしまう。
なので、ピントが合わない。
また、鼻デカにならないようにもっと離れてズームアップしようとすると、これもまたフォーカス範囲外...。
そもそも、コンデジでこのくらいの範囲を撮影しようとすると「鼻デカ」にならざるを得ない設計になっているので、多くの方が「鼻デカ犬風、強調料理写真」を量産してしまうようになっているように思う。もちろんそうではない機種もあるのだろうが...。

ある方のご紹介で、ジャズを聞かせるこの店に足を運んだ。
60年から70年代のレコード盤が大音量で再生されていたが、音の分布は狭い上、高域はピークとディップが大きく違和感が激しい、また低域が暴れていてかなり疲れる傾向の音場。
意図的にそうした音傾向を楽しむ場所なのだろうか。

なるほど、カップも持ちやすい形状ではなく、また重い荷物を持った後では、こぼさずに持ち上げることも困難かもしれない。
非日常的な事項とその時間を楽しむ空間なのだと感じた。

「鼻デカ」も非日常的なイメージという意味では価値があるし、それを表現手段として使うのは撮影者の感性。
だが、そうではない表現方法があることも知っておく必要があるように思う。
「音」も、まずノーマル・ワイドレンジな基本を構築してから好みの方向にチューニングされていれば良いのだが、どうやら違っているようだった。
色々な意味で意図的に不自由を楽しむ空間を体験した。
2009/10/02(Fri) 18:36:14 | lens

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