事前イメージの重要性

写真展も終了して一週間以上が経過。
毎年のことながら、直前まで抱え込んでいたキャリーオーバー消化に費やしてしまった。
猛暑の中ご来場いただいた方から、このような一言を。
> 写真展としての統一感のあるパワーというか勢いを感じました。
> 被写体がなんであれ事前のテーマ設定が大事なのだと痛感しています。
教室でもいつも煩いほどに繰り返すこの「事前イメージの重要性」。
それはテーマでもあり、何を撮るのか?という自分自身の答えでもある。
今日のカットはピッチでのインターバルの一コマ。
今シーズンのレギュラー戦は終了した。
第1節開幕時には長袖のコートが必要だったが、第14節終了時には強烈な日差しで真っ黒に...。
そんな真夏のイメージは、こんなところにもある。
---「飛沫を撮る」---
というイメージを実現するには、レンズ特性、被写体との距離、背景との距離を考え、時間帯による光線状況を考え、露出も考えた通りでなくてはならない。
そして、このボトルが使われるであろう場所を事前に予想し、その場所に身を置き、そのチャンスを狙う必要がある。
当然、撮影のメイン被写体は試合中のボールであり選手なのだが、この一枚も貴重なカットであり偶然の産物ではない。
偶然に訪れたチャンスに、いかにレリーズをするか?ではなく、頭の中に描き作られたイメージを、実際に起こる状況に合わせて撮るものだ。
そんな事前イメージの重要性を忘れてはならない。
8月9日より、撮影教室の新たなプログラムがスタートする。
まだ間に合う!ご一緒しましょう。
判る方にはわかるこの一枚。
個人・チーム等を特定できる部分は画像処理させていただいた。
2008/08/05(Tue) 00:06:40 | others