なんちゃってカメラマンはやめろ!

増えたね。
なんちゃって学生カメラマン。ドニーチョフォトグラファー。
それに、ビデオプロダクションごっこオヤジ。
もちろん、自分も学校卒業後は会社勤めをしていたので、一人になって事業をスタートした時点では実績ナシ。
当然、無名。(今も無名だが...)
そんな時期から少しずつ歩を進めて、お付き合いをしていただく方が増えてくる。
僅かづつでも設備は増備し、スキルを上げるべく不断の努力も忘れない。
競合先も出てくる。営業展開も並行して昼夜を問わず無心に走る。
そして非常に大切なマナーや社会常識に対する配慮。
物事に感謝する気持ちや、人の心を感じとる感性も忘れてはならない。
そんなことを蔑ろにして「私は学生で勉強中なのでタダで撮ります」というノリで撮影する一発モノの人たち。
あるいは、長かった勤めを終え「あとは趣味のビデオで楽しませてもらいますよ」と、何の苦労もなく手に入れた(であろう)高価な放送機材を業者便で送り込んで来て無報酬で収録する人たち。
こうした人たちが、同じ舞台や同じステージ、同じ場所で同じ被写体を撮影するケースが増えている。
クライアント側でも意図的に共存させようとするので話しは厄介である。
コストを下げる目的であるならば、その旨を伝えてもらえれば準備や対応の方法もあるというもの。
しかしそうした前フリが全く無く現地で、今日はよろしく。と来られると、それからの数時間は精神的に苦行を強いられる。
勉強や趣味だから、とにかく場数をこなしたい、何でも撮りたい...。
大いに結構でしょう。
でも、業者が既にいるフィールドに同居しようとするのは、非常識が過ぎやしないか?
学生ならまだしも、社会人を数十年やってきた常識のある人の行為ではないように思う。定年後に持て余した時間と財布の中身はもっと別の場所でお使いいただきたい。
結果としてのアウトプットにはハッキリと差があり足元が揺らぐものではないものの、発注主が「なんちゃってシリーズのクオリティ」で良しとする傾向があるから、話は更に厄介の度合いを深める。
私は「天に向いてツバを吐くな!」と教えられてきたし、実践してきた。
人のこころを弄ぶようなことは決してしたことはない。
人に後ろ足で砂をかけるようなことも一度たりともしたことはない。
「人のこころ」は目に見えないところで繋がっているように思う。
親身になってやれば気持ちは伝わるし、反対に隠し事をすればバレる。
が、世の中は変わってきたのかもしれない。寂しい時代になった。
今日のカットは、あるチャペル内での撮影から一枚。
通常は、チャートは画像処理後に削除するので残っていないが、これはたまたまHDD内に生き残っていた。
大変複雑なミックス光の環境では、逐一その場所場所で色あわせが必要だ。
AWBで撮って後の画像処理で色あわせをする人が多いようだが、そのやり方はミックス光下では決して合わない。
なんちゃってレベルでは懐が浅い上、色々な面で破綻する限界が低いのだが...。
2008/06/17(Tue) 23:28:00 | others