誰でも初めは初心者だった

手を叩いて拍子を取ることを覚えたら、次にメトロノームの刻みを感じながらリズムを数える。
音符の意味を習うと、楽譜に記された音階に意識を巡らせ、そして和音やハーモニーにたどり着く。
だが、ここから先の階段が長い。
自分は何を伝えたいのか?
どう表現したいのか?
そんなことを言われても、何も手持ちの材料がないわけで...。
先生のフレーズを真似ながら、表現という未知の階段を登り始める。
この長い階段を上がるうち、何か一気に壁の向こう側が見える瞬間がある。
何か、光が射す。という人もある。
途端に、大きな世界が広がる瞬間を見て味わったなら、ここからは一気に加速がつく。
ここまでたどり着かない人も多いだろう。
その時点で、自分には才能が無い、と悟ることも多いだろう。
私も、壁の向こう側を一瞬見たような気がしたが、結局そこを超えることはなかった。
だが、一つだけ同じだと言えることがある。
誰でも一番初めは初心者だった。
今、自分の楽器が、撮影機器という道具に持ち替えられていることに気づく。
そして、同じように撮影機器を手にしている方々へ、撮影の楽しさや奥深さを伝えることが自分の役目であることに気づく。
2018/08/09(Thu) 21:22:38 | photo blog