撮りたい光を撮りたい階調で表現する

撮りたい光を、
撮りたい時間に撮る。
最終的に手に入れたい明るさは、
最終的に階調が残るかどうかのバランスを考え、
最終的に画像処理によって完成させる。
撮りたい時に、撮りたい明るさで撮ってしまうと、
撮りたい時点での、撮りたいという自身の欲求を満たすことだけはできる。
しかし、
webという狭い階調、狭い明暗差の表現範囲しか持たない空間では、ハイライトは飛びシャドウは潰れる。
それは、自然界のダイナミックレンジをそのまま一次直線的にデータ化するには、カメラ側のキャパが圧倒的に低く、且つモニターの表示能力の限界を超えているために起きる。
幸いなことに、
ハイライトはいとも簡単に飛ぶものの、シャドウは潰れずに階調を残すことが多い。
そのため、ハイライトを飛ばさない範囲で暗めに撮る。
そして、後処理でシャドウの階調を復活させる。
この復活時点で「何をどの程度見せるか?」にこそ感性が滲み出す。
見せたい階調は、撮影時点の感性だけではなく、画像処理とともに表現する。
「シャドウは潰す。それがカッコイイ。」
といったフィルムライクな世界ももちろん楽しい。
だが、もっと階調豊富な世界も楽しんでみたい。
2016/01/13(Wed) 20:00:56 | Img Processing