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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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スマホのフィルターはそろそろ卒業

photo by AKIRA MIYAMOTO

スマートフォンカメラは、日進月歩、高機能・高性能化、その使われ方も多種多様化してきた。

ただ、プリセットで用意されているデータ破壊系のフィルターやエフェクトについては、もうそろそろ卒業しても良い頃ではないかと感じている。


フィルターやエフェクトは、あり得ない色調やコントラスト、意図的にカラーバランスを崩した加工を施し、その意外性からキャッチ、トラフィックを拡大するための「マーケティング手法」が背景にある。
と認識できる人が少しづつ増えてきた。

実際、フィルター加工をしたデータは二次利用ができないレベルにまでデータが破壊されていることが多い。
ショップオーナーが、SNSで大量の「いいね!」を集めた写真だから...パンフレットに使いたい!と、デザイン事務所に持ち込むと...。
とても印刷に耐えないデータであるためオリジナルの提出を求められる。


オフセット印刷においては、激しく階調を失ったデータは「飛んだ・潰れた」に二極化し、使用に耐えるクオリティにはない。
まして、わざわざ色カブリさせたデータは、印刷工程を経て更に色転びを起こし見る者に不快感を与える。
また、スクエアに抜いたデータはその状態から更にトリミングされることになり、解像度不足。となるケースも。
結局「この画像は使えません。」とフィードバックを叩きつけられることになる。


この手のトラブル、ここ数年、両手に余るほど目にしてきた。
フィルター遊びは自由だ。
だが、正しいか?間違いか?
という観点ではなく、期待する結果を得るための色調や階調について知っておいて損はないと思う。
2015/10/10(Sat) 12:26:25 | Img Processing

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