フォトコンにエフェクトはどうなのだろうか

長期間の作業が続く案件のため、web系の活動は少しお休みをいただいた。
桜の便りが届く頃には再び色々な公開が可能になるものと思う。
さて、標題について。
私は一定期間ごとにフォトコンテストの審査をさせていただく機会がある。
今回も力作揃いで、選別という非常に辛い作業をしなければならなかった。
今回、初めて目にしたのが「アートフィルター」と呼ばれることも多い、画像エフェクトを適用した作品。
これが良いのか良くないのか。
主催者側で明文化されていなければ適用した作品を応募しても良いのか?
といった、根本的な部分を考えざるを得ない時代になったのかもしれない。
ただ、極端にデフォルメされてしまうと写真作品ではなくなってしまう。
今でも、フォトコンの応募には、基本的にトリミング不可、画像処理不可、など、加工を歓迎しない条件であることが多い。
それは、写真撮影という手段によって撮影者の意図したものを表現する場であり、作品によってそのスキルを競う場であるからである。
このような決まった枠の中でどれだけのアピールができるのか、といったデリケートな部分をすべて崩壊させるほどの「強すぎるエフェクト」は、時代が変わってもやはり「No.」だと思われる。
ソーシャルの世界では、エフェクトがまずありき、といった風潮だが、これがデフォルトになる時代はまだ先だろう、あるいはそのような時代は来ない可能性も高い。
光と影、色の対比、コントラストや画面内配置...。
自分の表現をアピールする手段は、エフェクトに頼らなくても無限にある。
エフェクト遊びは自由だが、少なくともフォトコン応募作品は、エフェクトに頼らない。
これはまだまだ当たり前だと考えて良いはずだ。
2013/03/19(Tue) 16:34:35 | Img Processing