金環日食フィーバーより大切にしたいもの

金環日食フィーバーに明け暮れた一日だった。
この国の人々はいつからこんなに「群れる」ようになったのだろうか?
300年後なんて生きていないから絶対見なけりゃ!
というのも判るが、18年後には北海道に行けば再度太陽リングに会うことができるらしい。
それに、海外も含めると結構な頻度でチャンスはやってくるのではないか。
何か、情報統制というか、目先の話題に踊らされる悪いクセが付いているのではないかとさえ思える。
とはいえ、自分自身も早朝から近場の山の中腹まで登り「イベント?」に参加した。
リング状に見える瞬間は、日食メガネを通してしっかりと脳裏に焼き付けた。
でも写真は撮らなかった。
もっと大切なアクションがあるはずだから。
この瞬間に何を考え、何を願っただろう?
「見た!」だけで良いのかもしれないし、人様の行動にクレームを付けるものではない。
だが、千載一遇のチャンスだからこそその瞬間にしっかり考えてみたいものがあるはずだ。
継続して仕事が続けられることのありがたさを思い、一緒に時を過ごす家族や仲間に想いを馳せる。
午後に開催したカルチャーのクラスで巡り会った蜂の姿。
ご参加いただいた生徒さんから蜂が蜜を求めて飛んでいる、との言葉があり偶然撮影することができた。
私にとっては、webに溢れる似たような日食写真より、参加いただいた皆さんと共に過すことができた充実した時間とこの一枚の写真のほうがよほど価値がある。
2012/05/22(Tue) 01:28:01 | others