「ボケた」だけで喜ぶのはもう卒業

「ボケ」味を楽しみたい。
と、一眼レフに入ってくる人。そして単焦点レンズにハマる人...。
初めはメイン被写体以外の部分が「ボケたボケた!」でその世界を楽しむ。
対比を語るための「ボケ」なのだが、単にボケている部分があるだけ...という感じで、その時点で天井にアタマがつかえてしまう。
次のステップは、その対比に「どんな意図」を持たせているのかを語りたい。
コンデジでも「ボケ」を謳うためにセンサーを大型化して商品化してきた。
それをミラーレス一眼と呼んでヒット商品に仕上げたメーカーのアイデアと努力は素晴らしいと思う。(個人的には色々思うところもあるが...)
だが、肝心なのはそれを「道具として使う」人の感性。
これが置き去りになっているのではないか?
極めて浅い被写界深度をどう使うのか。
「フォーカスがきている部分を面で捉える」という一つのアイデアもある。
奥のカップのデザイン部分にもフォーカス位置を感じながら撮影してみた。
ファインダー内のフォーカスポイント(赤く光ることが多いと思う)だけを見つめていては「面を感じる」ことはできない。
「ボケたボケた」だけで喜ぶのはもう卒業しても良い頃ではないだろうか。
2010/11/12(Fri) 18:08:15 | Shallow focus