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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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ハイダイナミックレンジ流行?

HDRハイダイナミックレンジが流行?

ハイダイナミックレンジ(high dynamic range imaging、HDRI、HDR、ダイナミックレンジストレッチ:DRS なども同義だと思う。)を語る人が少しづつ増えてきた。

いったい何のこと?という方がまだまだ多いかもしれないので、以下、Wikipediaより引用。

【例えば風景のダイナミックレンジ(最も明るい部分と最も暗い部分の明暗の比)は広く、しばしばコントラスト比100000:1を軽く超える。フィルムやCMOSイメージセンサなどの一般的な記録手段のダイナミックレンジは狭く、せいぜい11段、すなわちコントラスト比2000:1程度しかない。また、一般的なモニタのコントラスト比も1000:1程度である。そのため、現実の風景などの持つ広いダイナミックレンジをそのまま記録、表示することができない場合がある。

ハイダイナミックレンジ合成は、一般的な記録手段を用いてその問題点を軽減するための、幅広いダイナミックレンジを記録、表示するために開発された画像合成手法である。】

とある。
要は、暗すぎて潰れ真っ黒の部分をより明るくして判別できるようにしながら、明るすぎて白く飛んでしまう明るい部分も暗くして、本来は同時に表現できない大きな明暗差を一枚の写真(や映像)に同居させてしまうような手法である。


この写真は、昨日開催のカルチャーの教室(ステップアップクラス)で撮影した一枚。
ホテルのラウンジでお茶を楽しみながら、魅力的な写真撮影の実務を行っている。

オリジナルのデータは、暗部はもっと暗い。
窓際で奥からの光を意識しているので、実際にはグラスの手前側はもう少し暗いが、画像処理によりコントラストを下げる(シャドウ部を持ち上げハイライト部を下げる)ことで、見かけ上は似たような絵作りが可能になる。

(せっかくの冷たいデザートも、撮影に時間をかけすぎて溶けてしまったので、Kさんには失礼しました。)

HDRの手法は今に始まったことではなく、過去から露出値を変えた同一構図の複数撮影カットを後から合成していたので、新技術でも何でもない。
それを、コンデジあたりにも自動化したアルゴリズムで搭載して「新機能」としてメーカーが謳いだしたに過ぎない。

自動化というのは、お手軽にその結果を手に入れることができるため、その手法を使うハードルを下げることには貢献するが、「その度合い」を撮影者の意図により調整できないのが難点だ。

教室の生徒さんも同じ被写体を撮影なさっているが、もっと明暗差が大きくコントラストが強いと思う。
HDR機能を備えていないカメラであっても、この原理さえ知っておけば後調整でどうにでもなる。
カタログスペックやメーカーセールストークに一喜一憂する必要はない。

画素数至上主義者の次は、HDR信者が出てくる予感...。
何度も繰り返して書いているが、まず機器・機能ありきではなく、作品ありきのはずだ。

あなたは「何をどのように」撮りますか?
2010/09/28(Tue) 01:00:18 | photo blog

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