作品を残してください!

一期一会という言葉がある。
写真撮影も一期一会で、その瞬間は二度と戻って来ない。
開講中の写真教室では、理論とその実務というスタイルで実際に撮影をするタイミングを設けているが、その一枚一枚を作品として残していただきたいと思う。
多くの生徒さんが居ると遠慮されるのだと思うが、ご自身の撮影のタイミングが巡ってきたときに、パパっと手短に撮影を急いで済ませてしまう姿が目立つ。
シャッタースピードも遅いし、慌てて手持ちで撮ってしまうとそのカットは作品写真として成り立たない。
同じ対象物を順番で撮影するというスタイルが良くないのかもしれない。
また、私自身が説明の流れの中でパッと撮ってそのイメージを説明するので、同じようにパッと撮るリズムを与えてしまっているのかもしれない。
このカットは、先月修了された5月(5〜7月在籍)の生徒さんがお持ちになった小物。
(娘さんからのプレゼントだとお聞きした)
私自身が、その場での説明のために撮影させていただいたもの。
「説明の意図が通じれば良い」という意識から、パパッと撮っているのでブレているし構図的にも詰めが足りないところを感じる。
オリジナルサイズが巨大なので、ここまで縮小することでブレは目立たなくなったが、作品としては、色々な意味で失敗かな?と思う。
8月からのクラス(今期は2回目からの受講も可)では、キッチリ三脚も使って一枚一枚にじっくり時間をかけて撮影していただこうと思う。
何より、せっかく通っていただきながらまともな作品を残していただけないのは申し訳ない...。
他方、教室卒業後、ご自分のキャラクターを確立され始めた方から作品を送っていただく機会も増えた。
伝えるものを持っている写真は訴えてくる。
一期一会。
その瞬間瞬間に作品を残せるようにしたい。
2009/08/09(Sun) 16:31:16 | others