撮影は「美味しくそして楽しく」

日本列島、多くの地域で梅雨入り。長雨の季節になった。
鍋料理は、今の季節に合わないかもしれないが、今日はお鍋の写真を一枚。
これは撮影の仕事で撮ったものではない。
でも、日常生活の中では撮影のチャンスがあらゆる所に存在する。
この日は身内だけだったので、気兼ねなく料理を楽しみながら撮影も行った。
大きな撮影照明機材は食事を楽しむには場違い。
だが、味わうだけではなくそれなりのカットも撮りたい...。
そんなときには、乾電池駆動のワイヤレススレーブストロボを携行する。
ポケットにも入るそのサイズ。こんな日の撮影には重宝するものだ。
カメラアクセサリーとして筆頭に上げられるクリップオンタイプのストロボは、カメラ位置(もしくはその近辺)からの投光しか自由度がない。
こうした正面光は、デフューザーで柔らかくしてもベタなイメージしか作り出せないのである。
だから、一度ワイヤレススレーブストロボを使ってしまうと、高価なクリップオンには戻れない。
ホワイトバランスは机の上にあった白い箸袋で調整し、あくまでも食事のペースと雰囲気を壊さない。
何より、美味しく楽しみながらの時間であるためである。
これはプライベート空間であったが、当然のことながら公共の場では周囲への配慮が必要であることは言うまでもない。
ブログに載せるために...と、あたりかまわず撮影する人が増えている。
レストランでスレーブストロボを発光させて撮影するなど問題外。
非常識な行為は慎みたい。
「美味しく楽しく」撮影するときには、色合わせや露出に神経質になることはない。
一つ、照明に気を配るだけで湯気や、脂身のエッジも表現できる。
後、この被写体は自分の食欲を満たすことになった。
EF17-40/F4L:ISO640、f4.0、1/100、WBマニュアル 、スレーブストロボ使用 3灯発光。
鍋を囲んだ団欒のテーブルも、準スタジオに早変わり!
撮影は「美味しく、そして楽しく」。
2008/06/02(Mon) 18:42:59 | others