LED

この列車の行き先表示装置はLEDである。
しかし写真に捕らえると文字は読めない。
LED表示機は、実際には極めて短い間隔で点滅を繰り返しているのだが、人間の目は常時点灯していると錯覚しているだけなのである。
点滅サイクルより短い時間のシャッター速度で写真を撮ると、その間隔は1/250秒を境に文字が読めなくなってしまう。
ここで問題が発生する。
高速で走行する列車を1/250秒以下の速度で撮影すると被写体ブレを起こすことになるからである。
これは85mm/f1.8レンズを使用、f5に絞り1/800秒(ISO400)で撮影した。
(しかもRAW現像時に+0.2EV増感している)
ISO200で1/400秒でも何とか使えるかもしれないが、この辺りの走行速度は100km/h程度。
これ以上の冒険は失敗を招くことになるであろう。
結局、レンズのチョイスがモノをいう。
1/250秒以下で撮影ができる条件は、300mmレンズ使用時であろうか。
広角系では、低速シャッター使用は無理である。
これ、逆じゃない?
って思われた方、それは、自分が支えるカメラブレ(手ブレ)のことですね。
実際に24、28mm程度の画角で走行中の列車を目一杯にフレーミングしてみては?
1/2000秒でも止まらないかもしれない。
この10月1日に誕生した阪急阪神ホールディングス。
そしてそのの記念ヘッドマークを掲げた9000系新造車両。
今日の話題は、新会社ではなくLED表示装置になってしまった。
ちなみに、135mm/f2Lを使用し、1/250秒で撮影した画像を私の阪急電車写真サイト(GalleryMy Best! vol.250)にアップした。
画面等倍拡大では微妙にブレが判るが、webの画像では問題がない。
2006/10/02(Mon) 21:44:57 | shutter speed