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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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今年もやります宝塚ホテルイベント内写真展

宝塚ホテル電車とバスの夏祭り2011フライヤーイメージ

7月31日(日)今年も出展させていただきます。
宝塚ホテル様「電車とバスの夏祭り2011」会場内、片隅にスペースをお借りして、従来とおり展示を行います。

写真そのものには新作がないため、過去展示のパネルをそのまま再掲します。
ただ、これでは面白くないので、時間を決めて「私がパネル写真の撮影について解説」を行います。

撮影に際しての設定や、似たイメージを撮るためのポイントアドバイスなど、ご自身の撮影に際して役に立つ、という観点でお伝えできれば...と考えています。
特に講義形式で行う訳ではありませんが、開催時間中6時間話し続けるのは無理なので、その点はご容赦のほどを。

過去の開催で大変関心の高かった「雪の日=2005.12.22の写真」については、特別に10ページ仕立ての冊子写真集(静止画スライドDVD-RまたはBD-Rディスク付き)としてサンプル出展の予定です。(オーダーについては当日会場にて)

毎年、まるで七夕のように年に一度だけお会いする方が多く、今年も多くの方にお会いできるのを楽しみにしています。

PictureStyleを活用してみる

ひまわりイメージ

Canonのデジタル一眼レフには「Picturestyle(ピクチャースタイル)」という設定項目があり、仕上がりイメージを撮影前に変更・設定することができる。

失敗が許されない撮影時に初めて使用するのはトラブルのもとになるのでお奨めしないが、撮影した画像をPCモニターで見て、プリントして...という時間の余裕が取れる時に、その設定の違いによるアウトプットイメージの差を知っておいても良いと思う。

先般の講演の席でも、彩度をもっと上げたイメージが欲しい、とか、空の色が青くならないが解決方法は?という声があった。
あるいは、階調を大切にしたいのでコントラストを下げたいがどう設定すればよいか?という疑問は教室内でも出てくる。

私はCanon機を使っているので他社製カメラの設定については経験がなく不明だが、似たような機能があるのではないだろうか。

最近のモデルには、アーティスティックなエフェクトまでその機能に含ませているようだが、これは「お遊び」の域に入るかもしれない。
あくまでも、コントラストやブライトネス、シャープネスなどの、基本要素に限って利用するのが破綻しない結果を得るポイントだと思う。

プリセットで用意されているPictureStyle以外にはEditorも配布されているので、かなり自由度の高いセッティングが可能になる。
DSLR movieが 5Dmk2以降盛んに活用されるようになったが、映像に適した絵にするには細部まで手を入れなくてはならない。
DSLRでの映像は、スチル写真ベースの設定で行くとニースロープがかなり寝ていてポイントも高いところにある上、ガンマカーブが違いすぎるので、シャドウ部も潰れてしまう。
そんなところを弄り始めると、意外と暗部に盛大なノイズが隠されていたりする。

今日の一枚は、一昨日に撮影した軒先のひまわり。
これはスチル用のセッティングで露出も抑え気味で撮影したが、映像用セッティング(RGBフルスケール階調でありNTSC用ではないので一応...)で動画撮影も行ってみた。

コントラストは高ければ良いのか?

カルチャーで学ぶデジタル一眼レフステップアップクラス

どんな場合でも「高コントラスト」が良いとは限らない。

コントラストが高いと明暗差が鮮明に出るためメリハリの効いた印象を与える。
しかし、何でも高コントラストな絵ばかりに慣れると「階調表現に対する感覚が麻痺」してしまう。

モノクロ撮影は、そんな階調表現の世界に意識を呼び戻してくれる。
「白い部分」「黒い部分」「グレーの部分」。
極端にそして乱暴に分類すれば、僅か3つの言葉に分類できるグレースケールデータ(実際は256階調)ではある。しかしながら、こと表現となると、黒っぽい部分と白っぽい部分の分布や画面構成・配置に撮影者のセンスが求められる。

と同時に、コントラストをある程度下げ「やわらかい中間部分の階調」に配慮しなければ印象的な写真にならない。
スポット的なハイライト部分は飛ばしても、シャドウ部に階調が見出せるような露出に設定してゆくのもモノクロならではの世界。

かつて暗室でモノクロプリントを経験してきた人は、印画紙の仕上がり具合(硬調・軟調)まで選択の余地があったし、それを意識して作り上げたはず。
また、被写体によってもどちらが好ましいのかまで考えて選択していた。

今、デジタルの世界でも、コントラスト設定は撮影時にカメラで行うのが望ましいのではないだろうか?
低めのコントラストで撮影した画像は伸張補完しても階調は破綻しにくいが、ヒストグラム両端まで引っ張った高いコントラストの画像は、その外側にデータが存在していないところに限界があるのは明らかだ。

高(ハイ)コントラストは強いインパクトを与えるが、階調を大切にしたいシーンには向かない。
何でも高コントラストではないことを意識する時間。ステップアップクラスより一枚。
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