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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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ここにもアーティスト

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あるネイルサロンでの撮影から一枚。

一通りのカットを抑えてから、一輪のお花を手のひらに載せると、その上に輝くパーツがレイアウトされて行く...。

それはイメージ写真として使うための準備であった。
このカットは、私に事前イメージが出来ておらずアーティスト側から指示が入った。

もっと輝きを出しても良かったかもしれない。
そして、あと5mmほどフォーカス位置を手前に持ってきても良かったかもしれない。
ま、これがメインカットではないので、細かいことには拘らず流れに任せてサラりと...。


彼女は、私がライティングを調整している間に花卉店に走りこのお花を手に入れている。
ここにも自らのスキルとセンスで生きるアーティストが一人。

ネイルアーティスト、ハンドモデル、そして私、の三者により創られた一枚。
デジ一眼があれば誰でも撮れる、というものではないと思う。

こんな人たちと空間、時間を共にできることに感謝せずにはいられない。
スチルの世界では、色々なアーティストのオーラを感じながらの仕事が求められる。

ダイナミックレンジというセールストーク

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あるホールでのレコーディング風景。

「ダイナミックレンジ」と聞くと、音響的な表現幅のことに意識が行く。
「ラティチュード」と書くと、フイルムの明暗幅のことかと思う。

いずれもコトバの正確な意味は別として、慣例的にこのような意味合いで使われているのではないだろうか。

写真がデジタル化し、データの表現幅を示す言葉として「ダイナミックレンジ」が多用されるようになった。
RGB各色256階調の表現幅で256の3乗=1677万色。
(これもPCディスプレイでおなじみの表現だと思う)

この範囲をダイナミックレンジと表現しているようだ。
オープンリール媒体による、いわゆるテープレコーダー世代から録音と接点を持ってきた人間としては、写真にダイナミックレンジという言葉がどうもしっくり来ない。

さて、この画像。
新型デジ一眼か?と思われた方も多いかもしれない。

ホール内は、これだけ暗いにも関わらず潰れていない。また入り口の床が完全に飛んでいるのに、窓の外は木々の緑はなんとか階調が認められる。
ポジだと多分無理だ。露出値を変えて撮影し、後からスキャンしたデータで合成することになる。

最新デジ一眼ボディは、高輝度域の階調が生かせるとか14bit処理だ16bit処理だ、とセールストークが派手である。
しかし、自然界の明暗幅は、もともとその範囲に収まるものではないハズだ。

この画像はもう4年選手の10Dで撮影している。
画像データはPhotoshop上で、この狭い256階調の中に収まる(実際は収まってはいないが、見た目には)ように調整しているから、明暗ともに見えるのである。

最新機材のセールストークのようにデータ化される幅が広いのはもちろん歓迎すべきことである。
もとからデータ化されていないものは再現のしようがないからである。
が、その数値に一喜一憂しても仕方ない。


音の世界では、はじめから強弱の強大なダイナミックレンジをレコードやCDに収めるのは無理であった。
音楽CDはそもそも16bitの規格であり最弱音から最強音までの幅が再現されているように「見た目」(音だから「聞いた耳」?)圧縮されていることがほとんどである。
このコンプレスという作業以外にも、24bit収録データを16bitにディザリングしている。
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圧縮というと、データファイル容量としてのmp3等のことを思い浮かべるかもしれないが、それとはフィールドが違う。この話はまた別の機会にしたい。
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この日、ワンポイント2chと、ピックアップ1chの3トラックを収録。
ご覧のとおり、NOS方式のセッティングである。
機材は無造作に椅子の上に置いてはいけないのだが、机も無かったのでこのまま進めた。
LunatecV3は発熱がかなりあるので、このあと底面に空気が通るように持ち上げた。


もちろん、このレコーディングも私の大切なお仕事。

「記録する 形に残す」
このコンセプトで表現される事項は全て私の事業として展開している。
仕事はデータハンドリングのことがキッチリとわかる人間に集まるべきだと考えている。

私の知名度は低いが、色々な方からのご紹介もあり、急速に仕事の幅が広がりつつある。
機材も、そしてお恥ずかしながらスキルも少しずつではあるが進展しているはずだ。
いままでの成果物とは異なるアウトプットが可能になってきた。

価格とwebサイトの見た目だけで発注先を決める時代はそろそろ終わっても良いのではないか?

ダイナミックレンジ。
音と写真が、妙なところでクロスオーバーする。

挨拶のできる音楽家できない音楽家

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12日の音楽祭が終了した。
手作り故の至らない点が多数...。
しかし、実現できたことは大きな評価に値すると考えている。

さて、翌日。
この挨拶状が届いた。

当日出演なさった演奏者のお一人。
礼儀を知り、体現できる素晴らしい方であると感じた。

このイベントの実現に関しては、ボランティアによる実行委員会の形をとり、とにかくまず一歩を踏み出そう。と開催したものである。

私は、事前のロゴデザインやテーマの設定、印刷物デザインやその製造。
そしてウェブサイトの作成・管理、web経由の予約受付。
当日には、会場でのビデオ収録からレコーディングに至るまで、実行委員会代表のS氏にご協力という形で、全てを奉仕として行った。
また、私のお手伝いには、遥々神奈川県から二人の学生さんまでお見えいただいた。

そして、この挨拶状。
苦労も報われるというものである。

他方、その背景を知ってか知らぬか、お高いところにとどまった奏者も...。

もちろん、当日終了後に、私のところまでわざわざ来ていただき丁寧にご挨拶をなさってから会場を後にされる奏者もあり、何の挨拶もない人は限られてはいるのだが...。

「挨拶」
音楽家に限らず、挨拶のできる人、できない人。

出演者は演奏の代価を得ている訳で、これは当然ではある。
しかしそうではない、裏方の存在にすら気づかない、あるいは知って知らぬふり。

受付やお手伝いを努める人たちの中にも、出演者と同じ優れた音楽家もいるのです。
その人たちは、自分は舞台に立たずともこの日は裏方に徹しているのです。

あんたは誰? たかが印刷屋、たかがビデオ屋。お手伝いの受付担当でしょう。
それがどうした?私は高貴な音楽家...。
という潜在意識の現われであると感じた。


どれだけ優れたスキルを持っていても、どれだけ高貴な地位や名誉がある人でも、イベントの裏方の人間に労いの一言がかけられるかどうか。
これこそ、その人の「器」を示している。

手作りの音楽祭--新聞記事

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[第一回神戸クラシック音楽祭]

何、それ?
知名度は無い。

それもそのはず。
ある方の発起により有志を募り、ボランティアで実行委員会を結成した。
今回が第一回目であるから歴史は無い。

しかし、演奏者には著名な実力ある音楽家を招致し、当日はその名に恥じない響きを聞かせてくれることだろう。

今朝の神戸新聞切り抜きからの一カット。
(新聞の転載は版権等で制約がある。切り抜いたスクラップを机に置きコンデジで撮影した)

12日14時開演。
そろそろ定員に近いのではなかろうか?

今年も「ルームキング」

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昨年に引き続き「Room King(ルームキング)」誌の掲載用写真撮影をさせていただいた。

2日間、真夏の撮影は体力勝負。
無事に撮影は終えデータ納品も完了したが、編集さんの仕事はこれからが勝負。

「ルームキングカスタムブック」(ダイアプレス社)
9月10日の発売が待ち遠しい。

M氏のお部屋のカットから一部分を切り出してみた。
いつもながら、間接照明は素晴らしい。

唯一の問題は、この暗い状況でファインダー越しにフォーカスをとるのはかなりのプレッシャーを感じること。 
お部屋の訪問が数件続くと、もう目が持たない。

機材のメンテと同時に、体のメンテの重要性も痛感する。

意味のない暑中見舞い

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メールで暑中見舞いが届く。
しばらくご無沙汰の方とも季節のご挨拶を機にお仕事をいただいたりすることもある。

ところが...である。
お送りする相手の方に、自分の近況だけを一方的に伝えるのはどうかと思う。

このブログは、お若い方にも数多くご覧頂いているので勉強の意味を込めて書かせていただく。

--HTML形式のメール
 色をつけたりイメージを貼り込んだり、とオリジナリティがあるメールは大歓迎。
 でも、テキストだけしか書いていないのにHTML形式で送るのはセンスを疑う。
 メーラーの設定自体に意識がない場合、そのウエブリテラシーは救いようがない。

--画像添付
 写真を添付されるのは大歓迎。
 でもデジカメのオリジナル寸法でそのまま添付ってのはどうかと思う。
 少なくともリサイズするとか、本当に原寸で見て欲しいと思うなら、自分のサーバー
 などにアップして、URLを記述したほうが良いのではないか。
 今どきのデジカメは画素数が大きい。1600x1200でも表示しきれない。
 回線のトラフィック軽減にも貢献する。
 適当に撮りました...という意識がミエミエのブレた原寸大画像が届いたときには即
 削除したくなる。

--相手の近況も調べてから
 私は、このブログで近況をアップしている。
 先月は写真展を開催したばかり。過去に来場していて今回は来て頂けなかった方。
 まずは、今年は行けなかったが...私はこんな近況なんですよ。
 と書けば角が立たない。
 それを、写真展のことに一切触れず、私はこんなことやってます...。
 これでは、自分の宣伝だけになってしまう。
 せっかくの暑中見舞いの意味がない。

こんな簡単なこと。
少しの配慮で仕事も付き合いも円滑になる。

社会勉強なんて、こんなメールひとつからでも得るものがあると思うのだが...。

夏真っ盛り。
たくさんの素晴らしい写真つき暑中見舞いメールをいただいた。
私は、意味の無い書中見舞いメールはローカルに取り込む前にIMAP削除させていただく。

プレーンテキストのメールでありながらHTML形式で記述、しかも巨大画像添付。
そんなメールの表示画面を一枚。
モアレが煩いのでメッセージも消し去った。
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