小学生に「お金の講座」?

小学生向けのお金の勉強講座が流行っているらしい。
金融機関が行う新手のサービスと。
大いに結構じゃないか。
と思ったがその講義の中身は、投資や運用に関することだとか。
これ、違いますね。
(と私は思う)
ウチは、毎食卓ごとに「割合」や「比率」といった学校で習う算数・数学に関するセンスが、実社会では特に必要だ。と話している。そして実際にその場で問題を解くのである。
「100円仕入の商品を売値で20パーセントの利益率を確保できるように価格を決めたい。さあいくら?」
これに即答してくる場合は、たいてい間違っている。
「120円」---これマチガイです。16.6パーセントしかない。
答えは「125円」である。
25/(100+25)=0.2となる。
売値は、仕入値と利益の合算であり、その中で2割の利益を得たいという課題だ。
計算式をみて「食塩水の濃度」の計算と同じことが理解できる。ここで一気に理解が深まる。
こんな感じである。
120円でウチは利益率20パーセント...なんて計算している会社は潰れる。
商売すべてにおいての基本だと思う。
だから、
投資や運用のテクを教える前に、算数の問題に絡む実社会の商売の仕組みを学び、体験したほうが良い。
それと社会性。
私はそう考え、自分の子供達には伝えている。
上記カットは、ある商品撮影のお仕事写真から一部をトリミング。
残念ながら私の所有物ではない。
2007/06/22(Fri) 12:13:03 | others