アンド・エム宮本陽/宮本章光ブログヘッダーイメージ

宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

Archives [All Entries:2620]

コンデジではボケ味を出せない?

大きく背景をボカした柔らかい写真が欲しい...。
そんな声が大きくなって久しい。

望みを叶えるために、コンデジからデジタル一眼レフへ。といった流れも今や定番となった感がある。
しかし、意外にも多くの方々が思うような柔らかいボケを手に入れられずにいる。

photo by AKIRA MIYAMOTO

それは、単純に「道具を取り替えたら結果が得られる」式の発想に陥っている現状が見えてくる。
確かに、撮影に使用する機器によって大きく変化があるのは事実。しかし「道具」はそれを使う人の使い方によって結果が変わるもの。

どのようなシチュエーションならば望む結果が出るのだろうか?
といった部分。
やはり、最低限ここは頭を使う必要があるように感じる。


ある方のデジタル一眼レフカメラを、もう10年近く前の古いコンデジで一枚。
Nikonのデジタル一眼より、このコンデジの1カットのほうがボケが大きく、驚かれたのが印象深かった。

こうした絵が欲しいから

AKIRA MIYAMOTO's Photo

こういう絵が欲しいから【絞り解放】を使う。
こうした絵が欲しいから【単焦点】を手に入れる。
道具は、必要とされるアウトプットによって選びたい。

【tumblr.】https://tmblr.co/Z1n2Et1kdBJfl

フォーカスは面で捉える

AKIRA MIYAMOTO's Photo

大判センサーと大口径単焦点レンズによる大きなボケを活かしたイメージが増えてきた。
TV CMでもボケを活用しメイン被写体を浮かび上がらせる手法が既に珍しくなくなっている。

このBlog内でも過去からボケに関しての記事が意外に多い。

「ボケた」だけで喜ぶのはもう卒業[ Link ]
浅すぎる被写界深度[ Link ]
ボケが注目されているけれど[ Link ]
ボケ表現は永遠の課題だ[ Link ]

こうした時勢だからこそ「うまくボケで語って」みたい。
メイン被写体だけが浮かび上がる...というのももちろん一つの方法だと思うが、日の丸構図的に「浮き上がっているだけ」感が強い。
ここは、脇役にもフォーカスをあててみることで、一枚の写真にその場の状況説明までしてもらう。

フォーカスは、レンズからの距離が等しい面すべてに来るわけだから、この「面」を意識してみる。
アンティークなラックの脚が見事に脇役を果たしてくれた。

【tumblr.】(ラージサイズ画像を)https://tmblr.co/Z1n2Et1AwUIu9

ボケはレンズと絞りで出すものだ

ボケはレンズと絞りで出すものだ
あるサイトで驚きの記述を目にした。
「この写真はボケ加工していないので雰囲気が...云々。」

なんとイマドキの写真は、ボケ感、ボケ味を出すにはエフェクト処理するものなんですか?
またまた疑問符が3つも並ぶ。

メインの被写体に対し、背景(あるいは前に位置する脇役)をボカすことで主役を引き立てる。
それは写真表現の一つの手段である。
撮影時点で、レンズ焦点距離を選びどのようなボケが欲しいかを見極める。
そのレンズを使って、どの程度の絞りであれば狙うボケが実現するかを考える。
これはもう過去の手段なのか?

少し違うたとえかもしれない。が、以下のような感じを受ける。
カニ風味かまぼこ。実際のカニと判別できないほど素晴らしい完成度。食感もバッチリ。

そのカニ風味かまぼこを食べている子供が、これが「カニ」なんだと思ってしまう。
少なくとも、私は自分の子供にはそのようには思ってほしくない。

でも判別できないなら、どちらでもいいじゃないか。
ってことなのだろうか?


昨日8月2日「仕事に使う写真術」終了後のフォローアップセミナーを開催させていただいた。
単焦点レンズと浅い被写界深度を使っての撮影より一枚。
「撮影時点で自分の狙ったボケ感を実現させる」ことと「後行程の画像処理でボケ部分を作り出す」ことは、既に同格になったのだろうか?
二通りの結果を手に入れることができるという点では後者にメリットがあるかもしれないが、費やす時間は前者が圧倒的に早い。
頭の片隅に居座ったモヤモヤ感をずっと消せずにいる。

【Tumblr.】--- Largesize Image ---
https://tmblr.co/Z1n2EtrIGklU
84678575
rss_logo

New Entries

Archives / Serch

Categories