質感を伝える要因は何だろう?

よく「質感を伝える」だとか「雰囲気のある」写真という言い方をするが、そういった写真を撮るには、昔からそれなりの方法論が語られてきた。
写真は(多くの場合一枚だけの)「静止画」であるため、見る側が想像力を働かせることによって、被写体が置かれているシチュエーションに想いを巡らしながら鑑賞することになる。
逆に言えば、鑑賞者にとって「その場を予想しなければならない」構図や露出、色配置にすることによって、雰囲気を伝える写真、アピール度の高い写真、となる可能性が高まる。
不完全にしておく、のではないが、将棋の先手を読むがごとく、見る側の立場で考えることが秘訣ではないだろうか。
冷たい真冬の空気感、この一枚に。
2012年も残すところあと二日と少々。
今年も数多くのご縁と、さまざまなご厚情をいただいたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
2012/12/29(Sat) 12:12:56 | photo blog