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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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人間の目と脳は超高性能

photo AKIRA MIYAMOTO

え?何かちょっと違うよね。
と思わせる、意図的にデータを破壊した色や階調で意表をつく方法。
そんなフィルター遊びをまだ続けていらっしゃる方々も、人ぞれぞれ。
ただ、こうしたお遊びフィルターの中に、HDRも一括りにしてしまうのは少々乱暴かもしれない。

一枚のデータ範囲に収まりきらない自然界の広大なダイナミックレンジを、複数枚の撮影と合成により平準化し極端な明暗差を同じデータ内に記録する。
そして、それを更に画像処理によって「人の目で見える感覚に近づける」。

人間の視覚は、大きな明暗差を脳内補正して平準化、認識できる。
だが、写真画像データはHDRのような技法と後処理を経なければ実現しない。

目と脳の凄さを認識する瞬間。
10年後に、このブロックはまだ残っているだろうか。

雨漏りするバス

梅雨時期になると思い出す、15、6年前の話。

バスの車内で傘をさしたことがある。
そう、車内で雨漏りするから...。

場所は長崎空港から佐世保に向かうバスの車内。バス会社名は記憶に留めていない。
当時、長崎空港ではタヌキが滑走路に入ったから、といった理由での遅延が結構な頻度で起きていた時代。地元の人たちは大村空港と呼んでいたような記憶がある。

この長崎空港から佐世保への所要時間は一時間強の長丁場だった。
私の着席位置は最後列の中央。多くの観光バスなどにも見られるが、そのバスにも最後部中央の天井に換気用ファンが備わっていた。
乗車直後は小降りだった雨が、45分から50分を超えるあたりでかなりの勢いに。
すると、換気ファンの閉じ具合が悪いのか、その隙間から雫が垂れはじめた。

初めは、左肩に何か垂れたような感覚。続いて大きな雫...。
横のご婦人もその状況に気づかれた様子。私と顔を見合わせた後、傘をさしたらどう?とアドバイス。
一瞬言葉を疑ったものの、次々と滴る雨に、持ち合わせた小型の折りたたみ傘を半開きにしてさした。
これ、バスの車内なのだが...。

降車時にドライバーへ最後列で雨漏りする旨を伝えると、「ぞうたんのごっ言わんと!((冗談みたいなこと言うな!)」といった感じで一蹴された。

降りてみるとスッキリと晴れ間が広がり、これは夢だったのか?と思うばかりの天気。
確かに左肩は湿り、傘も濡れていた。

君はオオサカ君かぁ?

卒業後、就職し企業に在籍していた時期がある。

新人でまだ名前も覚えてもらっていない段階で、他支店・他出張所への内線電話をコールする必要があった。
大阪支店にあった同部署内の先輩社員は「こちらオオサカです」と名乗って電話をしていた。

なるほど、この部署ではこうしてコールするんだな。と見よう見まねで電話をかけた。
すると、コール先の所長から「あんた誰や?君はオオサカ君かぁ?」とお叱りを受けた。
以降、
自分からコールする場合は、どんな問い合わせや立場の差があっても、必ず自分の名前を名乗るように心がけている。

あれから40年...、ではなく、30数年。
世の中の種々サービスがwebに移行した現在、サポートセンター業務を提供する企業は、担当者自らの名前を名乗る。というのは基本マナーかと思っていたが、名乗らない会社もあることに驚いた。

なるほど、クチのきき方も知らない企業は担当者も名乗らない。
こんなところにもその会社を判断する要素があるんだな。と。

そんな古い考え方、どうでもいいことかもしれない。肝心なサービスが的確に提供できればそれで良いのだろう。
今後、ますます自動化それにAi利用が進むと、人と人との接点は、そんな些細な部分での差別化に価値を見出すことになるのではないかと感じる。

直感というもの

どことなく不和を感じるもの、それはどこから来るのか不明だが、
何か違和感を感じたり、どこかしっくりこない感覚。

これらは多くの場合、将来に渡って埋められないことが多いようだ。
直感。第一印象。波長の合う感覚。
大切にすべきだと思う。

縦で撮る?本当にいい?

iPhoneカメラ動画撮影モード
縦長動画が急増している。
数年前には、「縦長の映像なんてけしからん!」といったテレビ系の人たちが多かった。
近年は、「縦を拒否するアタマの硬い人は時代の流れに追いてかれるよ!」といった声も多数見かける。

でも、海外をはじめ第一線のクリエイターは、何も言わず「伝えたいことが伝わる最も適したフォーマット」を選んで作品を創る。

そう、ここが大切なんだと思う。
いまだに「横で撮れよ!」しか言わない人は、どこか野良犬がやかましく吠える姿に見えてくる。

私はラジオ放送の番組内でも、もう相当回数「縦でも横でも、どちらで撮るのも良いけれど、そこに意図がある?」と、お伝えしてきた。

最終的に縦で見て欲しい。あるいは縦の環境でしか鑑賞しないんだから。
といった場合は、むしろ縦が望ましい。
だが、そうではないならば、横だと。

セミナーや講演などで多くの方々と接する機会が多いが、その会場でこのようなご質問をする。
「動画撮影時に、縦で撮るか横で撮るか意識なさっていますか?」と。
すると、驚きの回答が出る。
過半数の方々は「そんなことを意識したことがない」とお答えになる。

確かに、iPhoneの動画撮影画面も「文字はすべて縦で構えた状態で読める」。
過去に、横に構えてください...といった注意喚起が出るAndroidスマホもあったような記憶もあるが...。

面倒なことを考える。のではなく、自分表現したい形がどちらなのか?
こうした部分を考えることも楽しみの一つだと思う。

格安sim市場は飽和

格安simと注目されるMVNOサービス。
そろそろ飽和状態、あるいはもう終焉に向かっているような気がする。

キャリア契約での割高感が強かった月次費用を下げるため、さまざまな過剰サービスを削ぎ落とした点が受け入れられたはず。
しかしながら、乱立する同業他社との差別化のために、通話定額を加えてみたり、回線速度をより早くする上位プランを作ってみたり...。
他方、カウントフリーの項目を増やすことに注力してみたり、表向きには見えにくくした2年や3年の縛りがあるような内容など、契約・課金プランは複雑化する一方だ。
また、低品質をよそに契約者心理を掴む手法も固定化した様子。

ユーザーは本当にそうした展開を望んでいるのだろうか。
通話はほぼしないのにキャリア契約では通話定額を外せなかったからMVNOを選んだ。
サポートやショップは不要でコストダウンしたいと感じたからMVNOを選んだ。
平時では高パフォーマンスは不要だったからコスト削減できるMVNOを選んだ。

だが、キャリア側も徐々に改善が見られるようになってきた。
対してMVNO側は、ネゴ確立さえできないほどの劣悪回線品質が常態化し、契約プランは複雑化の一途。
ファンミーティングやユーザーコミュニティは助かる人たちも多いと思う。その回線品質で満足している限りは他人が口を挟むものでもない。
しかしながら、全体を底上げする発展像が見えてこない。何でもタダ...を求めた結果、何でも安かろう...を求めた結果、自分で自分の首を締めることになった事例・事象はそこかしこに転がっている。

これでは遠くないうちに淘汰されるのが目に見える。
私は5年ほど遊んでみたが、サブブランド一つのみを残し、他はキャリアに出戻った。

こんなところにスナップの楽しさ

photo by AKIRA MIYAMOTO

薄曇りの朝早く。
運河を渡りながら少し立ち止まってみる。

樹々と構築物の並び。
柔らかい空気と精細感の同居。

いつもポケットにカメラがあるありがたさ、こんなところにスナップの楽しさがある。

情報発信って何だろう?

photo by AKIRA MIYAMOTO
自分の好きなようにwebに情報発信できる時代。

そのアクション自体に何も問題はないはずだけれど、いつから第三者や外野がうるさくなったのだろうか。
面識もない、その人の経歴も功績も知らない相手に対し、やかましく批判をするだけ、何でもケチをつけることしかしない。
正論テロ、とか言うらしい。
これも情報発信なのか?

その時間、その労力で何か創造的な活動をしたほうがいい。

どうぞご自由に

photo by AKIRA MIYAMOTO
縦でも横でも、どうぞご自由に。

「らしさ」を追求する

photo by AKIRA MIYAMOTO

先般のティーブレイクミーティングでは、それぞれの方がご自身の作品を持参いただいており拝見することができた。
その中で強く感じたのは「自分らしさ」をしっかりと確立なさっていること。

もしかすると、ご自身ではあまりそうした部分を意識して撮影されていない可能性もあるのだが、見る側にはしっかりと伝わってくる。

例えば、構図。
例えば、光の向きや加減。
例えば、色彩・トーン。

それぞれ、撮影時の撮影者の意図がはっきりと判り、画像処理工程での各プロセスに意図が見える。
結果として「統一感」が生まれ「意図や意思」として見る者に伝わる。

ネガティブに言うならば「似たような絵」かもしれない。
しかし「統一感による明確なメッセージ」が見える点で、撮影者の「らしさ」を伝えることができたとも言える。

頻繁に開催することは難しいものの、継続開催を目指したいと思う。

肝心なことが置き去り

photo by AKIRA MIYAMOTO
肝心なことが置き去りにされている、といったシチュエーションがやたらと目につく。

型を作ること。規則を作ること。マニュアルに沿って動くこと...。
すべて大切であり、疎かにして良いなどとは決して言わない。

但しそれは、結果を得るため、そして成果を導くために、遠回りをせずリスクを減らすために必要とされるものであったはず。

今、いつの間にか目的や目標地点が消え失せてしまっている。
プロセスをひたすら遂行することや、ディベートばかりに心血を注ぎ、結果・成果を得ることを忘れていないだろうか、わたしたち日本人は。

MVNO(格安sim)は卒業

ここ5年ほど、MVNO(いわゆる格安sim)を渡り歩いた。
だが、これ以上のお付合いはやめることにした。イコール大手キャリアに戻った。ということ。

そもそも、MVNO会社との契約をするのは、スマホの月額料金を下げるのが目的。
実際、コストは下がった。だが、品質は自分の利用シーンでは劣悪であり、キャリアのサブブランドを除くと、現時点では「安かろう悪かろう」でしかなかった。
もう一度書くが「私の利用シーンと目的においては。」つまらない言葉の揚げ足を取り批判する人が多いので念のため。

また、大手キャリアのプランでは「音声通話をまったくしない」にもかかわらず通話定額部分の契約が不可避であったこともMVNOへ逃げる理由の一つだが、ここにきてdocomoでは通話を含まないプランとともに、永年1,500円を減額し続けるプランも発表となったので、これらをうまく活用すれば従来よりコストダウンが可能になる。

もちろん、それでもMVNOとの比較ではまだまだ割高なのは仕方ない。代わりに品質が担保されるわけで、その点に納得すればよい。
ウチの場合はキャリア回線1本は保険の意味で維持しているので、MVNOで遊んだ回線をサブ回線で転入し、データ量もシェアすることで従来ではありえない低コストで維持できるようになった。

docomo2回線とUQmobile1回線。これでモバイルにおける通信インフラは確定。
あとは、低速なMVNOに合わせるような馬鹿げた規制が発効しUQの品質が低下しないことを願いたい。

使いたいときに繋がらない、遅すぎる、切れる...というなら、そのリスクは月額費用で解決すべきだと私は判断した。残りの人生の中で、こんな部分に無駄な労力と時間を費やすのはやめた。大切なことを見失わないようにしたい。
とにかく安いだけしかメリットがない回線はもういい。

なんでもボケりゃいいって?

photo by AKIRA MIYAMOTO
何でもボケりゃいいってもんじゃない。

物理的にボケを語るレベルではないセンサーと焦点距離のレンズにもかかわらず、エフェクトでボケを作り出す。
それはそれで一つの遊びとしては楽しいし、そうした処理が手のひらの上で実現する技術革新は凄いものだと思う。

でも、ボケることがありき...的な方向性はどうなのだろう?
28mm前後のレンズ、ボケを語ることが難しいセンサーサイズ。
そして、被写体の立ち位置・距離。

ボケなんて無くても「これは面白い」と感じたシチュエーション、配置具合、色彩感。
そんなところに構図を決め撮影を楽しむ原点があったはずだ。

写真に内包される撮影者の心

photo by AKIRA MIYAMOTO
古いアーカイブHDDを開く必要があったので、2004年の撮影データより一枚。

13年経過してみると、当時「何を感じ、何を思って撮った」のかといった記憶が完全に消え失せている。
何も感じず、単に目の前にある被写体を記録しただけだったかもしれない。

どこにも押しを感じず伝える力が弱く、どことなく寂しい。
この後、半年経過してから病床に臥すことになる。

写真に内包される撮影者の心。
そういったものが存在するのかしないのか。といった論議は不要かもしれない。

ティーブレイクミーティング開催予定

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堅いセミナーではなく、気軽にティータイムをご一緒しながら写真やカメラ談義ができる場が欲しい。
といったお声を従来からいただいていましたので、今回トライアルとして実施いたします。

セミナーのように会議室を確保せず、その場その時の人数で、カフェ等でご一緒できるようにしたく思います。
参加の費用は、現時点では不要と考えています。ご自身のご飲食に関わる費用、現地への往復交通費や駐車料金についてははご自身にてご負担ください。
また、現地への移動および帰路途上、開催時間内における事故・トラブル等につきましては一切責任は負えませんのでご了承ください。

ご参加の方がいらっしゃらない場合には開催しませんのでご了承ください。

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