写真に魔法はない訳で

スクールに通うと自動的にカッコいい写真が撮れる...。
先生に習うと勝手に美しい写真が手に入る...。
ってなことは無いわけでして。
さまざまな知識を得たり種々手法を学ぶことはできても、それを実際に活用しなければ結果は変わらない。
料理のレシピ本を手に入れても、実際に料理をしないと何も口にできないのと同じなのだが。
ここを勘違いする人。
まだまだ多いかもしれない。
いや、判ってらっしゃる、
とは思うのだけれど...。
そろそろ夏が終わる

まだまだ残暑は厳しく、季節の変わり目を体感することはないようだ。
だが、ふと見上げる空にはその兆しがあらわれているかもしれない。
撮影時点から入念に考えられ、後工程でも丁寧に手を加えられた一枚の作品は価値があるだろう。
でも、何気なく見上げた空に感じたものを、無造作にそのまま切り取ってみる。
そんな楽しさをもっと広めたい。
カルチャーのクラスを終了しました

昨日、約8年間続けた「カルチャーでの写真クラス」をすべて終えました。
ピーク時には、1クラス20名を超える教室があったり、8クラスほどの教室を並行して実施していた時期がありました。
開講のタイミングが合わない場合に3ヶ月待ちで受講していただいたかたもいらっしゃいました。
しかし、ここ2、3年で感じることは、2、3か月通ってしっかり勉強しよう...という人たちが減少傾向にあること。他方、単発セミナーや講演・講義でエッセンスをササッと学びたい...という方々は確実に増加していることでした。
ハード面を見渡しますと、デジタル一眼レフがある程度の普及を見せるとともに、ミラーレスカメラ人気も右上がり。同時にスマートフォンカメラが持つ性能の飛躍的な向上も記憶に新しいところです。
撮影と同時に画像処理に関する部分の注目度が上がり、SNS向けスマホエフェクトでのお遊びとは別に、しっかりと画像処理をすることによるアピール度の向上を目指す方向も注目されるようになってきました。
こうした背景を鑑み、全国からいただく単発セミナーや講演のご要望増加にお応えするため、リソース投下先をそちらにシフトしてゆく時期が来たものと判断しました。
ここ(Blog)の記事は、こうしたスクールでご縁のあった皆様が継続してご覧いただいていることが多いと思います。
あらためましてご縁のありました皆様に御礼申し上げます。
また、有利な条件にて教室提供、種々プロモートいただいた各地のカルチャースクール様にも併せて御礼申し上げます。
今後は、写真フィールドの業務においては、セミナー・講演に注力するとともに、蓄積したノウハウをweb経由でのレッスン等に活かすべく準備したいと考えています。
当Blogや、左記(黄緑色ボタンの)LINE@にて情報掲載して行きたく思います。
今後ともご購読のほどよろしくお願いいたします。
今日のイメージは、最後の授業での一枚。
夏のイメージを記録する

夏のイメージ写真。と聞くと、
ギラギラの高コントラスト、派手すぎるブライトネス...的な印象が強いかもしれない。
もちろん、セミの合唱がBGMに聞こえてくる、そうしたイメージを残すのも良いと思う。
都会の真ん中では、どこへ行っても冷房が完備され快適な空間がもたらされている今、濃すぎるイメージとは違ったクールな印象の絵を狙ってみたい。
それは、ハイライトを真っ白に飛ばしシャドウを真っ黒に潰した上でありえない彩度にする。といった方法ではなく、「ガラスの向こうは熱波...、けれど、こちら側は快適空間。」的な絵に仕上げてみる。
これでも十分にギラギラだが、やはりここでも階調を語ってみたい。と。
盆も明けて、厳しい夏も終盤へ。
それぞれの夏のイメージを大切に。
見た目の印象という一つの方向

日差しも強く、まだまだ厳しい残暑。
こうしたシチュエーションでは、シルエット風のイメージを狙うのが一つの手法だと思う。
しかし、階調を意識して後処理を行ってみるのも一つの方向ではないだろうか。
そもそも、狭いダイナミックレンジ故、シルエット風にしか撮れなかった...。
という歴史があるために、そういった表現手法が王道とされてきた。
しかし、平成の世には、HDRやPhotoshopという見方がついている。
彼らの手を借りて、実際の目で見たような階調を残した結果を導く、といった楽しみがあっても良いように思う。
色によって露出は変わる

被写体の色によって適正露出は変わる...。
というと怪訝そうな表情になる方が多い。
植物のような被写体は、多くの場合、自ら発光しないため光を反射している。
その反射度合いが色によって異なる。
「赤い色」は多くの場合、オーバー気味になることが多いので控えめに。
スマホカメラに適した被写体

手元にある道具がどのような特性を持っているか考えてみる。
スマホカメラは広角レンズだから、
広角レンズの特性を活かしてみたい。
その特性にぴったりな被写体があらわれたとき、
その特性を最大限に使ってやりたい。