奥からの光を使ってみる

少し硬めの記事が続いたので、鮮やかなお花を一枚。
玄関先で咲くサボテン一輪。
やっぱりコンデジでの撮影になった。
玄関先なので、光は屋外である「向こう側」から当たっている。
いわゆる「逆光」状態。
逆光で撮ったら真っ黒になるからダメ...。
と教えられた方が多いのでは?
確かに、奥の眩しい光を受けてカメラは目を細める。
だから露出不足で暗く・黒くなってしまう。
その状況を「意図的に崩し」て、もっと明るくなるよう露出を加えて撮ることでこの絵になる。プラスの露出補正である。
最近はカメラ側で補正するモードを備えるものもあるが、ハイライト部分が露出オーバーで飛ぶのを防ぐような配慮がされ、階調や明暗差のデータをいじっているように見える。
カメラは「道具」ではなく「工業製品」になってしまったようだ。
しかし、光の状況を読むのは撮影者の感性に委ねられている。
「奥からの光」と「プラス補正」。
この二つで一味違う写真が撮れるはず。
(今日は少し控えめに....
11月生受付中。)
先に三脚でしょ!

先日の記事
「何を求める?」[ Link ]ここで掲載した写真。
コンデジ撮影なのだが、本当にコンデジなのか?というお声があったのでその時の撮影状況の絵を一枚。
この状況撮影は、ケイタイカメラ。
これは、
デジタルカメラ撮影教室[ Link ]のテキスト用に撮影したもので、意図的に背景や周囲に余計なものを置いて撮っているサンプル。
次の段階で、背景紙を敷いてみる。
そして手前の部分と左右にはレフを入れてと...、という部分での画像。
カメラはLumix FX-01 もう生産されていないモデル。
最新機種カメラを次々に買い換えていらっしゃる方。
「私の買うカメラはいつもハズレなのか、甘いボケた写真しか撮れないんです...。」
「カメラのモニターで見たら綺麗なんですが、パソコンに入れるとボケてる...。」
意外と多いこの言葉。
多くの場合、ブレているのが原因。
もちろん、カメラには手ブレ補正(というか、手ブレ軽減程度に考えた方が良い)機能がついている。
「このカメラには手ブレ防止機能がついているからブレないはずなんです...。」
「あぁ...。」
次に言葉が繋がらない。
で、
「先生のカメラは何万画素なんですか?」
「いや、画素数は関係ないんですよ...。」
今回もため息、いやいやため息はダメだが...。
さすがに、教室に参加申し込みをされる方とはこんな会話はないが、お電話をいただく方には多いケース。
最新型のカメラに買い換える予算と同じくらいの額で、しっかりとした三脚を購入されるのが問題解決の糸口になりそうな気がする。
で、更に、
「三脚はお使いですか?」
「いやぁ、三脚はかさばるし、いちいち開いて付けるのが面倒やから使ってないわ。(あるいはお持ちでない...)」
お気軽にお電話いただければよいですよ。
電話相談は通話料以外には費用は発生しませんので...。
もちろん解決しない場合もあるかもしれないが、そんなところから出張写真撮影教室に結びつく。
色々なご縁。大切にしてゆきたい。
レンズが呼ぶご縁

先日の出張撮影指導の方のところでの一枚。
レンズはEF135mm/F2L。
単焦点の極意のようなその写りは、フィルム時代から常に撮影者を虜にするアウトプットが魅力。
フォーカスポイントは大変にシャープ。それ以外の部分は非常に柔らかくボケが出る。色のりもよく、35mmフォーマットでは最高レベルのクオリティではないかと思う。
「出張撮影教室」でお伺いした方...。
このカットをご覧になった後、間髪を入れずこのレンズを入手なさった。
望遠系の単焦点は、人の心を鷲掴みにする魔力がある。
その対比は、この画面では伝わりにくいかもしれない。
だが、PCモニターで見た途端に昇天してしまう。
私は、ライトボックス上でルーペ越しに覗いたポジを見た瞬間であった。
ボディは何世代も入れ替わったが、このレンズとは長い付き合いになる。
撮影でご縁のあった方、そしてこうして出張撮影指導でご縁のあった方...。
このレンズが呼び寄せる不思議なご縁。
大切にして行きたい。
何を求める?

コンデジ撮影が続く。
ちょうど赤のバック紙を使用していたので、教室資料用に一枚サンプル撮影。
webで使用するなら、デジ一眼でもコンデジでもほとんど差がない。
...というのは間違いではない。
それは「モニター解像度程度なら細部を問うレベルが判別できない」から。
なのであるが、
それなら、デジ一眼の「最低」解像度でjpeg書き出ししたものとコンデジ撮影の画像をPhotoshopで処理したのとどちらが良いのか?
1)コンデジ最高解像度で撮影--Photoshopでリサイズ並びに適切な画像処理しjpeg保存
2)デジ一眼最低解像度で撮影--そのままjpeg画像を使用
どうやら、2)の画像はあまり満足できないレベルになる可能性が高そうだ。
もちろん、ボディによって千差万別だと思われる上、最新の画像処理チップやCCD、CMOS素子の「差」も大きいだろう。
なので一概には言えないし、例外や条件によって異なる結果になることもあるだろう。
カメラという画像処理を専門に行う機器ではないもので処理され作り出されるデータと、歴史と実績がある専門のソフトが処理して作り出すデータは、どちらが良いか、と問うこと自体が間違いなのかもしれない。
この検証は、jpeg画像生成能力というところのウエイトが高く、レンズの能力や特性などのウエイトが低い。
こちらのファクターも複雑に絡んでいるであろう。
また、撮影最高解像度のサイズをそのまま使う、というのであれば更に話の展開は変わってくることだろう。
どのようなサイズの画像が最終アウトプットなのか? そしてその画像データに「何を求める」のかによって答えは決まってくるはずだ。
被写体、この機器は、R-4 Pro、 HDDレコーダー。
以前、梯会長にお会いした際にお話しを伺ったが、R-4 Proを出してからその下位バージョンが注目されなくなったため、廉価版にテコ入れする。と。
そして、R-44を世に出し販売好調な様子。
こちらもポータブルレコーダーに「何を求める」のかが時代のニーズに合ったということなのだろう。