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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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「縦と横」があるから...

Photograper 宮本陽

「縦と横」があるから表現手段が増える。
「縦と横」があるから奥行きや広がりが伝わる。

写真には、縦と横の歴史がある。
スクエアは…、...、
紙一重。

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構図わかんな〜い、という前に。

IMG_8873s.jpg

もともと、全く同じ機材、全く同じ設定、同じ場所で同じ時間に同じ構図で撮れば「誰でも同じ絵」が手に入る。それがカメラであり写真である。

近年のカメラの性能向上はとどまるところを知らない。
なので、露出や色など設定に関する部分で更に「印象的な結果」が出せる方向に自動化が進む。

しかしながら、最も差別化が実現でき自分らしさを表現できる要素が「構図」である。
これだけは撮影者の考える切り取り方により千差万別。十人十色だ。

そして近年、「構図の悩み」を訴える人が増えてきた。
「構図がイマイチ」「どう切り取るのが良いか判らない」...。

かなり過激で私見に過ぎないが、とまず初めにお断りしておく。
本気で構図を磨くなら、構図わかんな〜い。と言う前に「スクエアフォーマットは遊びだけに留める。あるいはやめる。」ことだ。
ましてフォトコンにも挑戦したいのであれば、スクエアではなく2:3の縦横比が持つ緊張感をもっと知るべきだろう。
スタジオマンになるのであれば反対にスクエアを勉強しなくてはならないだろうが。

先般は横構図だったので今回は縦構図にて。

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感覚が受け付けないスクエアフォーマット

ビルを縦構図で撮る

アスペクト比の重要性を意識しているだろうか。
色々な選択肢があり必要に応じて選択する。これに異論はない。
が、過去にスクエアフォーマットが生まれた時期には、物理的にカメラを横に向けることができなかったにも関わらず商業使用に縦構図でも横構図でも使えるようにスクエアで素材を撮った、といった時代背景もあるはずだ。

そして現在。スクエアのほうが良いと思われる構図ももちろん存在する。
しかし、撮影時点で4:3や2:3の構図で撮っているにも関わらず後から画面上でスクエアに切り抜く...。
ここに問題はないのだろうか。
「撮影者が・撮影時点において・スクエアなファインダーによって・スクエアな作図意図を持って」構図を決めているだろうか?

撮影時点で撮影者が意図した構図があるからこそ、作品を鑑賞する人にその意思・意図が伝わる。
スクエアではない3:2や4:3のファインダーやモニター上で、最終的にトリミングされた範囲を意識して撮るのはかなり高度な空間イメージ認識力が必要なはずだ。

スクエアフォーマットは、縦構図と横構図のバリエーションが存在しないので懐の深さは半分だ。
3:2(4:3)であれば、横構図だけでなく縦構図も使うことで表現の手段が2倍に拡大する。
こうした至極当然のことを誰も語らない。

「構図がどうも判らない」「イマイチ構図のセンスが無くって」と言う前に、
「斬新さ」だけを頼りに、スクエアフォーマットを選択するのは安易に過ぎるように思われる。
フォーマットは目的に応じて選択すべきだ。
お遊びは自由だが、こちらは無料相談所ではないのですべてのコンタクトには回答しきれない。

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構図の重要性を忘れていないだろうか

構図の重要性を忘れてはならない

構図という要素は思いのほか大切だ。
忘れてはいないだろうか?

構図は、見る人をその作品の中に参加させ、想像力を働かせ、撮影者の意図した言葉を伝えるのである。

スクエアフォーマットで感性を麻痺させてはならない。
フォーマットは用途・意図によって使い分けるものだ。
用意された正方形に何でも押し込むのが好きな人はそれでいいと思う。どうぞご自由に。

表示範囲が微調整できる、だとか、別ウインドウを開けば元のフォーマットで表示する、など小手先でお茶を濁すのはどうなのか。最初に目に飛び込んだ時点のイメージがモノをいうのである。

初見の第一印象で伝える。
そして構図に引き込みそこに込められた撮影者の意図と対話する。

これが写真の持つパワーだと考えている。
撮影者の意図に関係なく勝手に切り抜かれるのは我慢ならない。

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