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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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味でも足でもどちらでも良い

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マグカップがいつの間にかペン立てになっている...。

早速、今日の撮影教材として被写体に。
「被写界深度」のサンプルとして、メイン被写体と背景との対比を「ボケ」を活かして撮影したもの。

このところデジタル一眼レフの普及スピードが更に加速し、背景ボケについて語る人が増えた。
教室でもレンズ特性を利用して表現するカリキュラムを組んでいる。
フィルム時代から写真を撮る者としては、これは「ボケ味」なのだが、DTPや映像の世界では「ボケ足」と呼ぶ人が多いようだ。

どちらが正しいか?との論議もあるようだが、どちらでも良いと思う。
個人的には「どちらが正しいか?」の論議をして答えを出すことに意義を感じない。

少し話しが異なるが、関東ではエスカレーターを利用すると、立ち止まる者は左側。右側は歩く人のために空ける。
だが、関西は全く反対である。
これは1970年の万博の折に、海外の来訪者に合わせるため、キープライトとした。
と聞く。「だから、どちらが正しいのか...。」という論議になる。

正しいか正しくないか?
そんな論議よりも、その場で「自分が止まる場合には歩く人に迷惑をかけず」また「自分も急ぎの場合には快適に歩ける」環境という、周辺環境に配慮ができ利用できればそれで良いはずだ。
しかしながら多くの場合、人は自分の中にある定規が最も正しいと思い込む。
そして、それ以外のものは間違いであると判断するようだ。

「味か足か?」も似た展開なのかもしれない。
論議をして時間潰しをしている間に、一つでも二つでもその特性を利用した作品を創造してみるのが良いのでは?と感じる。
クリエイターなら作品を、技術者ならその根拠となる事例を...。

トロけるようにボケたテーブルとカップ、背景。そしてその白さとペンの鮮やかさの「対比」を語ってみた。

EF50mm/f1.4 f1.8 1/125 MWB

日差しが柔らかく

IMG_3975.jpg
如月から弥生に移ろうとする季節。
そろそろ日差しが暖かくなってきたようだ。

窓際のサンシェイド越しの光はまだまだ弱いが、右下に出来たコントラストの高い影は、これから少しづつ春に向かうことを予感させる。

本日、宝塚の教室で5名の方が修了。
自分の父親よりも年上の方ばかりに在籍いただいた。

時に話題が大きく離れて専門的すぎる内容に及ぶこともあったが、経験豊富な方々との接点は、大きな宝物であることに違いはない。

結果もプロセスも両方

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今日の一枚は、手作りケーキ。

卵を割って原料から手作りする。
長い時間と手間をかけ出来上がったケーキ。

私はこうした料理はできないが、プロセスを大切にするという意味では写真も料理も似ているのかもしれない。

世の中「インスタント」志向がますます加速しているようだ。
ショートカット思考は経験の蓄積ができず、応用や発展が望めない。
更に、トラブル対応やリカバリー能力の欠如として結果が現れる。

これから「ニセモノ」がますます蔓延しそうな雰囲気がある。
とにかく流行ればよい...。
とにかく売れればよい...。
とにかく注目されればよい...。

ニセモノでも、一時しのぎができればそれで良い。
という結果至上。
営業成績として売上高が確保できれば昼寝しようがサボろうがそれでよし...?
売れるなら手抜き製造商品でも良い...?

常識が欠如した考え方が当たり前の世の中になってきている。
結果が出なければ話にならないのは当然である。これは基本。
また、過剰品質やオーバースペックも必要ない。
しかし、プロセスに内包されるニセモノの発想は良いとは言えない。

ホンモノを追求し、ホンモノを求める要望・需要も存在している。
より良い結果を導き出すためには、正当なプロセスが必要であるはずだ。
ケーキ作りにショートカットはない。
そして写真撮影にもショートカットはない。

EF50mm F1.4 --- f2.8 1/250 MWB 3灯シンクロ。
84678892
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