耳を澄ませて

この国には、音が多すぎる。
この国の人々は、音に麻痺している。
ことあるごとに、そのように感じています。
以前の記事でも、何度も何度も触れてきました。
良いかよくないかという、その論議を超越した部分で、心に響く声や心で感じる波長を、一切スポイルしてしまうノイズという名の数々の音。
いえ、
ノイズになるかどうかは、受け取る人それぞれですから、断定はできませんが。
部屋に響き渡る「時を刻む秒針の音」だけに耳を傾ける。
空に響く風の音や小鳥の会話を聴いてみる。
それだけで、随分と心の中が綺麗になると氣がつきます。
-- そんなこと、教科書には書かれていないし一度も習ったことはない。
-- そんなこと、誰にでも容易にわかるレベルの話には価値がないに決まってる。
いつまでも形だけに囚われてしまうと、その落とし穴にハマり続け脱出不能になります。何度試行してみても、砂が舞い上がるばかりのバンカーショットのように。
とにかく、人の手が加えられた音から離れる。
可能な限り、音を消してみる。
試してみますと、心が鎮まり平穏な世界が無限に拡大してゆく感覚が分かります。
その「下拵え(したごしらえ)」を行ってから、自然との会話に入ります。
すると、途端に世界が変わるのです。
瞬間にレイヤーを跨いだ感覚です。
目の前に、植物と昆虫の会話が繰り広げられていることに氣がつきます。
それまでの雨が、美しい雫となって花を引き立てる姿がそこにあることにも。
目の前の現実は、自分の心が生み出すというその仕組み。
目の前の風景は、自分の心が創り出すというその本質を。
実体験しようとしないから、いつまでも理解できないのかもしれません。
「頭でっかち」な生き方。
もう卒業できましたでしょうか。
そのトリガーとして「音」にズームインしてみてはいかがでしょう。
わたしたちは一人残らず、
みな恵まれています。
満ち足りています。
ありがとうございます。感謝申し上げます。
弥栄(やさか)ましませ。
弥栄(いやさか)ましませ弥栄(いやさか)ましませ。
2023/07/15(Sat) 20:09:50 | New Age