誠意と信頼の関係:日本の心

「一週間以内にご返事を」
であれば、
「一週間以内であればいずれの日」に返事をしようと問題はありません。
当然、
「一週間後」であっても、何ら問題はありません。
ですが、
「今すぐに返事できることを、一週間後にまで先送り」したのであれば、そのアクションが相手に与える印象というものは大きく変わってきます。
仮に、その質問事項がYes、Noのみであったとし、数秒で回答が済むものであった場合、
「一週間先まで返事しなくてよい」と、先送りした事実。
「一週間後まで待たせておいてもよい」と、立場・関係性に基づき上から見下した事実。
「一週間先まで返事する義務はない」と、判断した意思。
これらの感覚は、相手に伝わります。
そんなどうでもよいこと、取るに足りないこと...。
そんなことに構っていること自体が異常だよ。
そうでしょうか。
日本人は、とりわけこうした部分を大切にしてきたのではなかったでしょうか。
些細な事かもしれませんが、双方で共感できる部分があるからこそ、お互いにより良き関係を構築・維持しようと努力するものではなかったでしょうか。
これらを忘却の彼方へ追いやり、数字を追い・カネを追い、心まで貧しくなってしまったのではないでしょうか。
日本人が忘れ去った大切な心かもしれません。
2020/07/12(Sun) 20:24:24 | New Age