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宮本章光/宮本陽の視点「開闢」And EM Official Blog

みやもとあきらのしてん AKIRA MIYAMOTO@And EM

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階調を意識しはじめてから最初にぶち当たる壁

photo by AKIRA MIYAMOTO
「階調」に目覚めると、カメラがデフォルトで出す絵は、とにかく一次直線的に明暗差が大きく出過ぎるように感じる。(実際にはそんな単純ではないが...。)

「希望色」とは言うが「希望階調」の言葉も欲しい[ Link ]でも書いたように、明るい部分は見た目よりも早めに飛ぶように、暗い部分も早めに潰れ気味に感じてしまう。
人間の目は、もっと階調豊かに「飛ばず潰れず見えている」のだから、そのイメージに近づけようと狭い範囲の階調の中に可能な限り押し込むことで、相対的に広い範囲が残っているかのように見える方向の処理をする。

こうした処理を覚えるうち、最初に越えなくてはならないハードルに突き当たる。
1.暗めの露出でハイライト寄りの階調を温存する
2.シャドウを上げて狭い範囲に階調を復活させる
この段階で、いわゆる「黒が浮いてしまう」現象と戦わなくてはならない。

単純にシャドウのスライダーを上げたり、ガンマカーブを上げたりするだけでは、ヒストグラムの左側方向に座しているメンバーが全員揃って上がってきてしまうためだ。
また、赤系の色は問題なくても、緑系が沈み気味だとすると、構成員が揃って同じように上がってしまうことで、問題がなかった赤系の色の深さが失われ、極端な場合には薄いピンクのようになることもある。

あ〜そんな面倒なことやってらんねえ。というのもひとつの考え方。
でも、その壁を突き破った後に、自分だけの階調の世界が出来上がる。
自分で一から創り上げる満足感は何物にも代えがたい。
2018/04/08(Sun) 20:57:26 | Img Processing

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