花火の写真はこのように撮影する

シーズン真っ盛り。
多くの方から、花火の撮影はどうすればよいですか?とご質問をいただく。
基本は三脚使用が大原則。そして長時間露光。
フォーカスはMFで無限遠から若干戻す。
露出もMモードでISO感度、シャッター速度、絞りを個別に設定。
これだけ。
テクニカルな部分は意外と簡単。
花火は夜のイベントなので「暗過ぎて撮れない」と思われるかもしれないが、実際には思いのほか明るい。
ポイントは「軌跡を残すために長時間露光する」ことにある。
それも、10秒間を超える時間シャッターを開け放しにすることで、発射直後から上空拡散まで全てが一枚の絵の中に収まる。
三脚はブレ防止のため...といわれ、それは間違いではないが、10秒を超える時間を手持ちで固定しておくことは、仙人や神ではない凡人には100パーセント不可能だ。
こうした長時間露光のための積極的三脚使用である。
でも、三脚が据えられるロケーションはそう簡単には見つからないのかもしれない。
更に高度な撮影を目指す方には、
フォーカスポイントをライブビュー撮影で近隣の構築物等に厳密に合わせ、花火拡散場所との被写界深度を考慮しながら設定してみる。だとか、
ホワイトバランスを「色温度設定」にし、5200kからズラしながら赤みと青みのバランスをとる。(RAWで現像時に色温度設定することも可)
また、シャッターはセルフタイマーに設定し、シャッターレリーズ時のブレも解消する...。といった部分もお伝えしている。
このあたりになると、実地で個別にやらないと理解しづらいかもしれない。
ともあれ、最高の撮影場所をお借りできたT氏に感謝。
今晩の撮影でも成果がありますよう...。
2011/08/06(Sat) 11:50:45 | shutter speed