逆光でもシルエットにしないHDR--秋の太陽を感じてみる

完全逆光では、手前は「影」となり真っ黒に潰れることが多い。
特に、太陽そのものを構図内に収めた場合には。
しかし、現在ではスマホカメラにも当たり前のようにHDR機能が搭載され、その大きすぎる明暗差を可能な限り一枚の絵の中に残すことが可能になってきた。
そして今、そのスマホHDRデータを、さらに画像処理で追い込む。
こうしたプロセスによって、普通にシャッターを切っただけでは絶対に写ることが無い手前の時計の時刻まで見えるようになる。
見える必要があるかないか?という論議ではなく、撮影者は、太陽を構図に入れた完全逆光で時刻まで見えるように撮りたい、という意図があり、それを形にするにはどういったプロセスが必要なのか。
このような思考と実際のアクション・処理によって結果を得ることが大切ではないだろうか。
シルエットに仕上げ、明と暗だけの世界を語るのも当然アリだと思う。
しかし、真夏の熱波を送る太陽ではなく秋を感じはじめた時期の太陽を語りたい、と思えば、そういった表現方法もあるかもしれない。
尚、
太陽を構図に入れると、撮影方法や条件によってはシャッター幕が焼ける、センサーが焼ける、等の可能性・リスクを考慮する必要もあるので最後に添えておきたい。
2015/10/20(Tue) 21:00:06 | Img Processing