記憶色・希望色

「データに忠実な色、あるいは記憶色・希望色。」
こうした言葉が交わされる場面が多い。
今、
写真は完全にデジタル化し、ネガでもポジ(リバーサル)でも、ラボに出さないことには完成品を見ることができなかった時代と違い、撮った時点で手元にデータが残るようになった。
ここで知っておきたいのは、
データは、どれだけ正確を期して撮影されても、それを見る人、あるいは使う人にとって望ましいかどうか?は別の話である、ということ。
もし、その写真データが商業ポスターで利用されるなら「商品販売数を伸ばす」といった結果を導かなくてはならない。
そのためには、データがどれだけ正確で忠実であるか、よりも、用途と目的により色調や調子がコントロールされるべきものであること。
こうした場合に、記憶色や希望色といった表現が使われることが多い。
データに忠実であることよりも、
また、平均的なゾーンを狙うことよりも、
アピールしたい結果があるはずだ。
それを画像処理で実現してみたい。
そのためには、日頃から目に入る色をデータ破壊系のエフェクトで麻痺させてはならないように思う。
2015/09/26(Sat) 17:09:12 | Img Processing