レタッチだけでは出せない紅葉の色彩感

ちょうど紅葉のシーズン真っ盛り、といった時期ではないだろうか。webには、色鮮やかな風景写真が目に付くようになってきた。
しかしながら、派手すぎるニセモノ感溢れる色彩の写真も増えてきている。
これは、フォトレタッチ段階で「彩度を上げすぎ」ているためだと思われるが、それほどまでに彩度を上げなくてはならない原因はどこにあるか?を考えてみるべきだ。
第一に、もう耳にタコが出来るほど書き続けているように「感覚が麻痺」してしまった人の色彩感。濃い味に舌が麻痺した状態。濃すぎることに気がついていない。
第二に、紅葉と言えど「単なる枯葉」であるため、光の具合をよく考えて撮らなけれは印象的な色彩感を出せない、ということを知らずに「後処理に頼り過ぎ」ている。
今回は、この後者の原因について考えてみる。
「単なる枯葉にしか見えない立ち位置」で撮っているため、美しさを感じる要素が含まれていないオリジナルをレタッチすることになる。
そのため、記憶の中にある「美しい紅葉の色」になんとかしてみたいと、彩度を過剰に上げてしまう。だが、被写体はただの枯葉。派手すぎる色にしたところで、アピール度は高まらない。
ポイントは、光の具合。
現場で良く観察してみると答えが見つかるはずだ。
2012/11/12(Mon) 23:11:08 | Light and Shadow